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SmartHR、ID・アクセス管理領域に本格参入 従業員データとAIを活用し情シス業務の効率化とガバナンス強化を支援

 株式会社SmartHRは28日、クラウド型バックオフィス支援システム「SmartHR」の情報システム部門向けソリューションを強化し、「ID・アクセス管理(IAM)」領域に本格参入すると発表した。

 「SmartHR」は、雇用契約や入社手続き、年末調整などのさまざまな労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積できるクラウド型の人事労務ソフトウェアとしてスタートしたが、SmartHR社では2025年より「ID管理」機能を提供し、アカウント管理の効率化とセキュリティ強化にも取り組んできた。

 そして今回は、AIの活用が進み、ID・アクセス管理における課題が顕在化する中で、人事・労務の手続きを通じて日々更新される鮮度の高い従業員データを強みとして、「ID・アクセス管理(IAM)」領域への本格参入を決定した。

 これに伴いSmartHR社は、1)外部サービス利用の把握・検知、2)アカウント管理の高度化、3)アクセス管理の強化――といった3つの取り組みを一気通貫で推進する。1)の領域で7月15日より先行して提供を開始した「シャドーIT検知」機能を皮切りに、最新の人事・労務データと連動したアカウント・アクセス管理へと発展させ、企業のセキュリティ/ガバナンス強化を支援するとのこと。

 1)では、前述のように、社内で利用されている外部サービスやAIツールの利用実態を可視化し、シャドーIT/シャドーAIの早期把握と、管理対象の整理を実現する。7月15日より提供開始されたシャドーIT検知機能では、拡張機能をインストールした従業員のブラウザ利用ログをもとに、情報システム部門が把握しないままで社内利用されているSaaS・AIサービスなどの外部サービスの利用状況を検知できる。

 検知したサービスごとに、利用した従業員情報、最終利用日、利用日数などを確認可能なほか、利用状況をもとに、管理対象への追加や利用の停止、重複ツールの見直しを行えるとのことだ。

 2)では、SmartHR上の従業員データと各外部サービスのアカウント情報を連動させることで、誰がどの外部サービスのアカウントを保有しているかを可視化し、入社・異動・退職に応じたアカウント管理を提供する。

 SmartHRはすでに、「ID管理」機能を通じてAPI連携に対応した外部サービスのアカウントの可視化・作成・削除・停止を、またAIを活用した「ブラウザ自動操作」機能を通じて、API連携に対応していないWebサービスのアカウントの可視化を支援してきた。

 今後はAI活用をさらに進め、API連携によらないアカウントの作成・削除、Google WorkspaceやMicrosoftアカウントなどの設定管理、申請・承認と連動したアカウント作成へと、提供範囲を広げていく考え。これにより、退職者アカウントの残存防止や不要アカウントの棚卸しといったセキュリティ/ガバナンス強化に加え、入社・異動・退職時に発生するアカウント作成・削除業務のさらなる効率化を目指すとしている。

 最後の3)では、シングルサインオン(SSO)、パスワード管理、共有アカウント管理を通じて、従業員が安全かつ快適に外部サービスへログインできる環境の実現を目指す。SSO対応サービスでは「SmartHR」を入り口としたログイン体験を、SSO非対応サービスでは「SmartHR」上にID・パスワードを安全に保管・自動入力する仕組みをそれぞれ提供することで、パスワードの使い回しや、メール・紙によるパスワード共有の削減につなげるとした。

 また、部署やチーム単位で利用される共有アカウントについても、従業員情報に応じて利用対象者を管理できるようにする計画で、異動・退職時の回収漏れや、不適切な利用の防止につなげるという。

 なお、2)と3)については、2026年中に順次提供を予定している。