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アイアクト、既存システムの障害対応をAIチャットボットで効率化するソリューションを開発

 株式会社アイアクトは12日、AIチャットボット「Cogmo Attend」と、株式会社アシストが販売する「統合システム運用管理JP1(以下、JP1)」「運用オペレーション自動化Micro Focus Operations Orchestration(以下、OO)」「機能テスト最適化Micro Focus UFT One(以下、UFT)」などと連携し、ビジネスチャットで障害対応を行うソリューションを開発したと発表した。

 Cogmo Attendは、AIを搭載しつつ、ノンプログラミングで会話を作成でき、複雑な分岐条件のある質問にも回答できる対話型AIチャットボット。

 アイアクトでは、システムやITツールのクラウド化やSaaS化が進む一方、基幹システムはオンプレミス、レガシーな構成で運用をする企業が多くあり、レガシーなITマネジメント・運用が現場の負担にもなり、人材確保での経営課題にもなってきていると説明。この解決策として、既存のITマネジメントに手を加える部分は最小限とし、各機能をAIチャットボットを中心とした、ITMS(ITマネジメントサービス)、RBA(Run Book Automation)、ビジネスチャットと連携させることで、最も負荷のかかる障害対応の効率化を行った。

 開発したソリューションでは、担当者はビジネスチャットを見て、ビジネスチャット内で指示するだけで、障害対応の初動を行うことが可能になる。障害の検知は、JP1やOOなどのITMSで行い、障害内容をCogmo Attendに通知する。Cogmo Attendは、通知内容を自動でビジネスチャットに表示し、担当者に障害があったことを知らせると同時に、AI検索により過去の対応履歴や対応マニュアル、システムのマニュアルから関連するファイルやページをビジネスチャットに提示する。

 担当者はこの検索結果を見ることで、どのような対応をすべきか探す手間なく、そのままビジネスチャット内でCogmo Attendに「再起動」「健全性確認」などを指示することで、Cogmo Attendと連携したITMSが自動で処理を実行し、その処理結果をビジネスチャットに表示できる。

 アイアクトでは、このソリューションを応用することで、これまでのITツール/システムの運用にクリティカルな影響を及ぼす改修を行うことなく、新しい働き方に合わせた障害対応やITマネジメントを実現できると説明。今後もCogmo製品シリーズを充実させることで、企業のAI利活用の促進、生産性の向上などに貢献していくとしている。

チャットからの障害対応の流れ