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米Oracle、データ連携製品「GoldenGate」を従量課金制のクラウドサービスとして利用可能に

 米Oracleは21日(米国時間)、データ連携やレプリケーションを実現する「GoldenGate」テクノロジーを、フルマネージド型のクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI) GoldenGate」として提供開始すると発表した。

 Oracle GoldenGateは、異種データベース間において、データをほぼリアルタイムで連携/レプリケーションするための製品。Oracleは今回、同製品をOCI GoldenGateとしてクラウド上に実装し、サービスとして利用できるようにした。

 このサービスでは、オペレーショナルデータベースと分析データストアのイベントベースのデータ統合に独自の方法で対応しているのが特徴。従来型のツールは、オペレーショナルデータの統合と、アナリティクスのためのデータエンジニアリングのいずれかを専門に扱っているのに対し、OCI GoldenGateでは、ミッションクリティカルなオペレーショナルデータストアに加え、リアルタイムのデータウェアハウス(DWH)、データレイク、ストリーミングアナリティクスにも、まったく同じテクノロジーを適用できるという。

 このように、オペレーショナルデータと分析データを統合ファブリックに単一化することで、利用企業はデータアーキテクチャを簡略化し、断片的で複雑なツールを避けられるので、分析に使用されるデータの適時性と信頼性を確保できるとのこと。また単一のアプローチにより、レガシーのバッチ処理ツール以上に、業務記録システムとビジネスアナリティクスを密接に連携可能になるとしている。

 なおOCI GoldenGateは、構成、ワークロード・スケーリング、パッチ適用などの多くの機能を自動化すると同時に、高い可用性を維持。直観的なインターフェイスにより、オンプレミスとクラウドの統合、複数リージョンでのデータの同期、データパイプライン、マルチクラウドでのデータベースレプリケーションが簡略化され、DBA以外のユーザーでもデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できるとのことだ。