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サイバートラスト、RHEL 7.9ベースの「MIRACLE LINUX V7 SP5」を提供

2026年12月31日までのサポートサービスを提供

 サイバートラスト株式会社は20日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 7.9をベースに開発したLinux OS「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 SP5」(以下、MIRACLE LINUX V7 SP5)を、4月26日より提供開始すると発表した。またMIRACLE LINUX V7 SP5の延長サポートを提供し、2026年12月31日までサポートサービスを利用可能にする。

 MIRACLE LINUXシリーズは、サイバートラストが開発・提供しているLinux OS。基幹業務に求められる信頼性、安全性、可用性、セキュリティ機能と、企業向けLinuxサーバー用途で培った実績を生かし、車載システムや産業用コンピュータ、各種アプライアンス製品など特定業務用機器への組み込みにも採用されているという。また近年は、製造業におけるファクトリーオートメーション(FA)や通信業での導入が加速しているとのこと。

 その最新版となるMIRACLE LINUX V7 SP5は、RHEL 7系で最も安定稼働しているというRHEL 7.9をベースに開発されており、RHEL 7.9向けのハードウェア、RHEL 7.9向けに開発されたアプリケーションソフトは、MIRACLE LINUX V7 SP5上でそのまま動作するとした。

 また、RHELのクローンとして国内企業でも多く採用されているCentOS 8が2021年末でメンテナンス終了する中で、MIRACLE LINUX V7 SP5のサポートを2026年12月31日まで提供することにより、CentOSに替わる企業向けLinuxの選択肢として、長期間利用可能なLinuxシステム環境の実現を支援すると説明している。

 なおサイバートラストでは、企業向けLinuxディストリビューターとして日本語での技術サポートを行っており、パッチ提供などのリリースポリシーを確立している点をアピール。さらに、販売開始から5年以上の販売期間、10年にわたるサポート期間においてサービスを提供し、特定業務用機器への組み込みに必要とされる長期安定供給や、基幹サーバーでの利用に必要とされる長期安定運用のニーズに応えるとしている。

 MIRACLE LINUX V7 SP5の価格例は、サポートサービスをセットにした物理サーバー向け「MIRACLE LINUX Standard Pack」が年間7万8000円(税別)から。同じくサポートサービスとセットになった仮想環境向けの「MIRACLE LINUX for VM Standard Pack」が年間19万8000円(税別)から。