ニュース

NTTドコモ、低遅延クラウドサービスで高性能GPU「Quadro RTX 8000」を利用可能に

GPUの分割利用に対応した新メニューも

 株式会社NTTドコモは13日、低遅延クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」のオプションとして、GPU関連の新メニュー2つを発表した。3D画像・動画など高精細映像を伝送する際にクラウド上での処理速度を向上させる「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」、および、より安価に高性能なGPUを利用可能にする「GPU分割利用メニュー」を、神奈川、大分の2拠点で提供開始する。

 ドコモオープンイノベーションクラウドは、5G時代に求められる低遅延、高セキュリティなど、MEC(Multi-access Edge Computing)の特徴を持つクラウドサービス。ドコモ網内の設備にクラウド基盤を構築することで、これらの特徴を実現しているという。

 今回発表された新メニューのうち「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」は、ハイエンドGPU「NVIDIA Quadro RTX 8000 GPU」を活用したもの。5Gネットワーク上での高精細映像伝送の際に活用することにより、クラウド上でも映像の高速演算が可能となるため、CGやアニメーション、VR・ARといった大容量の映像や3D画像などのさらなる高速処理を実現できるとした。

 なお同メニューは、ドコモオープンイノベーションクラウド上で提供中のクラウド基盤「Compute V」のオプションサービスとして提供される。

NVIDIA Quadro RTX 8000

 また、このメニューとあわせて提供開始する「GPU分割利用メニュー」は、1枚のGPUを複数の仮想コンピュータ(インスタンス)で共有・利用できるオプション。従来は複数のインスタンスで同時利用できなかった1枚のGPUを、最大8インスタンスで同時に利用できるようになる。

 これにより、1つのインスタンスあたりの利用料金が安価になるので、より高性能なGPUを利用しやすくなるとのこと。なお同メニューは、「NVIDIA Quadro RTX8000メニュー」だけでなく、すでにGPUメニューとして提供中の「NVIDIA V100メニュー」でも利用可能だ。