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SGシステム、給与支払報告書を対象としたAI-OCRサービスを提供 事前のフォーマット登録は不要

 SGシステム株式会社は9日、自治体やBPO事業者が扱う給与支払報告書を対象として、AI-OCRサービスを提供開始したと発表した。

 SGシステムでは、佐川急便の配送伝票のサイズ・重量入力業務を自動化するAI-OCRを、フューチャーアーキテクト株式会社と共同開発し、入力業務にかかる作業時間を月間8400時間短縮している。また配送伝票だけではなく、グループにおける他の帳票入力業務を自動化にも貢献してきたとのこと。また、こうした実績を生かしてAI-OCRプラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」を開発し、グループ外をターゲットに展開している。

 今回提供開始する給与支払報告書を対象としたサービスも、Biz-AI×OCRのサービスメニューの1つ。AIが自動で読み取り項目を認識しOCR処理を行うため、事前のフォーマット登録による読み取り位置の設定などは不要という。

 加えて、マイナンバーや金額など、正確性が求められる項目で手書き文字と活字が混在している場合でも、個性の違う複数のAI-OCRエンジンを組み合わせることにより、高い読み取り精度を実現したとのこと。

 また、本格導入の前に実業務への適合について検証したいという企業向けに、「スタートプラン」も用意している。