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三菱総研DCS、並列分散処理によるCOBOLバッチ処理高速化の実証実験を実施

従来型の処理方式と比べて約20倍の高速化に成功

 三菱総研DCS株式会社は3日、並列分散処理技術を活用したCOBOL基幹バッチ処理の実証実験を実施したと発表した。その結果、従来の処理方式と比較して、約20倍の高速化に成功したという。

 検証では、バッチ処理が長時間化しているCOBOL基幹システムを対象に、サーバー1台から適用できる並列分散技術を用いて、運用が高コストとなる大規模な並列分散処理基盤がない場合でも、低コストで処理が高速化することを検証した。また、COBOLプログラムの分散処理化にかかる開発コストを抑えるにあたり、COBOL統合開発環境製品を活用して、既存のCOBOL資産をどの程度再利用できるかも検証している。

 具体的には、株式会社ノーチラス・テクノロジーズの、並列分散基盤上で基幹バッチ処理を行うためのオープンソースJavaアプリケーション開発フレームワーク「Asakusa Framework」と、その実行基盤である「M3 for Batch Processing」を利用。また、COBOL統合開発環境製品として、マイクロフォーカス合同会社の「Micro Focus Visual COBOL」を用いた。

ミドルウェア/ソフトウェアスタック

 この結果、従来環境で6時間程度かかっていたバッチ処理が、並列分散基盤上では17分となり、インフラコストを抑えて約20倍の高速化に成功したという。また、COBOL統合開発環境製品を活用することで、既存のCOBOLソースコードの約63%が修正なく再利用可能となっており、開発コストを抑えた分散処理化にも成功したとのこと。

 三菱総研DCSでは今後、レガシーシステムからの脱却を目指す企業を支援するため、基幹バッチの並列分散処理環境をクラウド上で利用できるソリューションとして、2021年のサービス提供開始を目指して開発を進めるとしている。