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カスペルスキーのWindows Server向けセキュリティソフト新版、EDR/サンドボックス製品との連携機能を搭載

 株式会社カスペルスキーは26日、Windows Server向けのセキュリティアプリケーション「Kaspersky Security for Windows Server」において、新版「同 バージョン11」を提供開始すると発表した。なお、有効なライセンスを持つユーザーは、無償で新版を利用できる。

 Kaspersky Security for Windows Serverは、Windows Server専用に開発されたエンドポイントセキュリティアプリケーション。脆弱性攻撃ブロック、アプリケーション起動制御、アンチクリプター(ランサムウェア対策)など、多層からなる防御テクノロジーを搭載しており、未知の脅威やランサムウェアなどからの保護にも対応するという。また、ターミナルサーバーやServer Coreモードなど、法人利用におけるさまざまなサーバー構成に対応しているとのこと。

 今回の新版では、EDR製品「Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum」、およびサンドボックス製品「Kaspersky Sandbox」との連携に対応した。これにより、複雑な脅威の識別や検知時の脅威封じ込め(端末の隔離、実行ファイルの起動禁止、 IoCファイルの自動作成・スキャンなど)を可能にし、より強固なセキュリティ環境を構築できるとしている。

Kaspersky Sandboxとの連携設定画面

 また、受信したネットワークトラフィックをスキャンして、バッファーオーバーランやポートスキャン、サービス妨害攻撃(DoS攻撃)などのネットワーク攻撃を検知した場合、攻撃側コンピュータからのネットワークアクセスを自動でブロックする機能を備えた。

ネットワーク脅威対策の設定画面

 さらに、カスペルスキー製品を統合管理する「Kaspersky Security Center(KSC)」用の管理プラグインが提供され、KSCのWebコンソールから、Kaspersky Security for Windows Serverの管理が可能になった。管理用にコンソールプログラムをインストールしなくても、WebブラウザからKSCを通じて管理を行える。

 なお、Kaspersky Security for Windows Serverはさまざまなライセンスに含まれており、利用できる機能や価格はライセンスの種類ごとに異なる。新規価格例は、「Kaspersky Hybrid Cloud Security サーバー」ライセンスの場合、1ライセンスあたり2万1000円(税別)から。