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カスペルスキー、小中規模企業向けのクラウド型セキュリティソフト「KES Cloud」

未承認のクラウドサービス利用を検知・ブロックする機能なども提供

 株式会社カスペルスキーは、小・中規模の企業向けクラウド型セキュリティソフトウェア「Kaspersky Endpoint Security Cloud(KES Cloud)」の標準年額版とサブスクリプション版(月額/年額)を提供開始すると発表した。

 「KES Cloud」は、10~500人程度の従業員を持つ小・中規模の企業・組織に向けたセキュリティ製品。マルウェア対策やファイアウォール、ランサムウェア対策、脆弱性評価といった機能に加えて、クラウドベースの管理コンソールを介した効率的な管理機能や、管理者が認知していない未承認のクラウドサービス利用を可視化・制御するCloud Discoveryなどの機能を利用でき、クラウド環境下で業務を行う従業員のエンドポイント環境を保護するという。

Cloud Discovery機能による、クラウドサービス使用の可視化および制御画面例

 また、Microsoft 365向けの保護機能である「Kaspersky Security for Microsoft Office 365」も搭載した。Exchange Online、OneDrive、SharePoint Online、Teamsといった、Microsoft 365によるコミュニケーションとコラボレーションをリアルタイムで保護でき、Microsoft 365とのシームレスな統合が可能。電子メールの送信元ドメインが詐称されていないかを検査する「SPF」や、電子メールの送信ドメイン認証技術「DKIM」、「DMARC」などの技術を組み合わせたメール検証機能も実装されている。

 さらに、カスペルスキーの持つアンチフィッシング技術とディープラーニング(深層学習)との組み合わせにより、ビジネスメール詐欺(BEC)もブロックできるとした。

 なお「KES Cloud」では、エントリー版の「KES Cloud」と、上位版の「Kaspersky Endpoint Security for Cloud Plus(KES Cloud Plus)」の両エディションが提供される。「KES Cloud Plus」では、脆弱性とパッチの管理機能、Cloud Discoveryによる未承認のクラウドサービスの制御機能など、高度な管理機能を利用可能。また、Kaspersky Security for Microsoft Office 365(英語版)の利用ライセンスも提供される。

機能比較

 価格は、「KES Cloud」の場合、標準ライセンス新規1年が6600円から、サブスクリプションライセンスは月額版が500円から、年額版が4950円から。「KES Cloud Plus」は、標準ライセンス新規1年が1万1070円から、サブスクリプションライセンスは月額版が830円から、年額版が8300円から。いずれも最低10ライセンスから購入できる。

 なお1ライセンスあたりの保護対象は、Windows PC/Macいずれか1台、またはWindowsファイルサーバー1台と、Androidデバイス2台。「KES Cloud Plus」はさらに、ライセンス数の1.5倍のメールボックスを保護できる。