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サイボウズのグループウェア「Garoon」、京都大学の教職員情報共有システムに採用

 サイボウズ株式会社は16日、京都大学が掲げる「業務支援ICT戦略」の一つとして、教職員約1万2500人が利用する情報共有システムにサイボウズのグループウェア「Garoon」が採用されたと発表した。

 京都大学では、2005年から職員向けポータルとしてオンプレミスのグループウェアを導入し、2009年度から対象を教教員に拡大して運用されていた。教職員からの要望をもとにカスタマイズされたグループウェアは、膨大なメンテナンスコストや管理者の負担がかかる一方で、教員の利用率が上がらないことが課題になっていたという。

 そこで、京都大学のポータル刷新にあたっては、管理者の負担を軽減できるクラウドサービスが前提となり、これまで利用してきた機能が再現でき、かつ複数のクラウドサービスとの連携や親和性を重視して、Garoonの採用に至った。メールなど一部の機能はG Suiteを利用し、スケジュール連携ソフト「PIMSYNC」を使ったGoogleとGaroonの連携を行っている。

 また、職員録や契約実績検索システム、大型設備検索システムとして、サイボウズの業務アプリ作成クラウド「kintone」も採用し、Garoon、kintone、G Suite(現Google Workspace)は同じ認証システムで利用いただけるような連携を実装している。

 オンプレミスのグループウェアからクラウドへのリプレイス作業は、株式会社富士通エフサスが実施。Garoonへの移行後は、サーバーメンテナンスの負担がなくなり、管理体制を2人から1人体制に変更され、サイボウズが運用するデータセンターを利用することで、自前でのBCP対策を最小限に抑え、安心して利用いただける教職員用ポータルへと進化したと説明。サイボウズでは、今後もアカデミック機関がより安心で快適なポータル利用を行い、業務効率化に役立てられるサービス提供を推進していくとしている。