IIJ、クラウド型ID管理サービスの多要素認証オプションが「FIDO2認証」をサポート

　株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）は4日、クラウド型ID管理サービス「IIJ IDサービス」の「多要素認証オプション」において、パスワードを利用せずに利便性とセキュリティを両立させることができる認証規格「FIDO2認証」を、11月30日より提供開始すると発表した。同オプションの利用企業は、追加費用なしでFIDO2認証を導入可能になる。

　IIJ IDサービスは、1つのIDでさまざまなクラウドサービスへログイン可能なシングルサインオン（SSO）機能を提供する、クラウド型のID管理サービス。今回、同サービスで提供している多要素認証オプションにFIDO2認証が追加され、利用企業は、パスワードレスでの認証を手軽に利用可能になったという。

　例えば、ユーザーがPCやスマートフォンでWebブラウザを立ち上げ、Microsoft 365などのクラウドサービスにアクセスする場合、IIJ IDサービスにログイン後、Windows Hello、Face ID、Touch ID、YubiKeyなどの、FIDO2に対応した認証器を用いてパスワードレスでログインを行えるようになるとした。

　なおFIDO2認証では、FIDO2認証のみの利用でパスワードを使わずに多要素認証を構成することも可能なほか、認証で取り扱う生体情報などの個人データが、ローカルデバイスの外に流れることはないため、安心して利用できるといった特徴を持つとのことだ。

　IIJ IDサービスの基本機能は無料。多要素認証オプションは1IDあたり月額100円（税別）となっている。