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デル・テクノロジーズ、データインサイトを加速させる高密度ストレージサーバー「PowerEdge XE7100」

システム管理ソリューション「Dell EMC OpenManage」も強化

 デル・テクノロジーズ株式会社は9日、データ集約型で拡張性が求められる環境向けのストレージサーバー「Dell EMC PowerEdge XE7100」を発表した。あわせて、システム管理ソリューション「Dell EMC OpenManage」ポートフォリオの機能強化も行っている。

 PowerEdge XE7100は、最大100本の大容量HDDにより、1.6PBのストレージ容量を搭載可能な5Uラック型サーバーソリューション。筐体内に最大2台のデュアルソケットノード(サーバー)を搭載できる。

Dell EMC PowerEdge XE7100

 また、第2世代XeonスケーラブルプロセッサとメモリI/Oのボトルネックを最小化しているとのことで、インテリジェントビデオアナリティクス(IVA)、メディアストリーミング、オブジェクトストレージなどに適した環境を提供するという。さらに、AIの推論性能を強化するアクセラレータを最大4基までサポートし、データ分析のパフォーマンスを向上させている。

 電源は2400Wのパワーサプライ2基で冗長構成を行えるので、4基のパワーサプライが必要な他社の大容量ストレージサーバーと比べて電源ケーブルが半分で済み、電力消費も最大40%少なくプロビジョニングできることから、運用コストとCO2の排出を抑制するとした。

 なお、PowerEdge XE7100は「Flex On Demand」による従量課金サービスにも対応しており、ビジネスの成長に即応したキャパシティの追加や、実際の利用量に準じた支払いなど、柔軟な運用を行えるとのこと。

 価格は、1サーバー搭載、12TB×50HDDの構成で1531万5241円(税別)から。10月9日より提供開始する。

 一方のDell EMC OpenManageポートフォリオの機能強化では、まず、VMware環境の物理ホストと仮想ホストを一元管理する「OpenManage Integrationfor VMware vCenter(OMIVV)」において、新版の「OMIVV v.5.2」より、新たにエッジ向けサーバー「PowerEdge XE2420」をサポートした。

 これにより、例えば8ノードのクラスタではサーバーファームウェアとハイパーバイザーの一括アップデートを4分未満で完了させるOMIVVの能力を、エッジでもハイブリッドクラウドでもシームレスに活用できるようになるという。

 価格は1ホスト3年ライセンスで1万6300円(税別)から。提供はすでに開始されている。

 また、ライフサイクル管理の自動化と迅速なシステム拡張を実現する統合管理コンソール「OpenManage Enterprise」では、プロアクティブなアラートやインテリジェントな予測分析、サポートケースの自動オープンを可能にする自動通報サービス「SupportAssist Enterprise」をプラグインして、「OpenManage Enterprise Support Assist」として提供する。これにより、システムのダウンタイムを最小化するとした。

 さらに、BIOS、ドライバ、ファームウェアの更新パッケージの入手ツール「Dell EMC Repository Manager(DRM)」の機能をプラグインし、「OpenManage Enterprise Update Manager」として提供する。この取り組みでは、システムアップデートの作業と、管理のためのカタログ、リポジトリ運用の一元化・自動化を実現するとのことだ。

 両プライグインは無料で提供される予定で、それぞれ10月24日、12月下旬の提供開始が予定されている。

 このほか、デバイスのテレメトリ(稼働データ)など、IT業務にかかわるデータをAI技術でビッグデータ解析することで、IT運用の自動化や効率化を図る、いわゆる「AIOps(AI for IT Operations)」に向けた取り組みを実施している。

 この取り組みでは、Splunkとのパートナーシップにより、Redfish準拠のiDRAC9テレメトリデータをSplunk Enterpriseでビジュアライズするためのアドオンツール「Dell EMC iDRAC Redfish For Splunk Enterprise」を共同開発した。