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シスコ、オンラインと対面授業を組み合わせた“ハイブリッド授業”向けの支援パッケージを提供

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は24日、教育機関向けプログラム「Ciscoハイブリッド授業推進トータルパッケージ」を提供開始すると発表した。これにより、オンラインと対面授業を組み合わせたハイブリッド授業の、セキュアかつ確実な遂行を支援するという。

 新型コロナウイルス感染症の流行が収まらない現状の中で、対面授業が戻った教育現場がある一方、引き続きオンライン授業を行っているところも存在する。シスコではこうしたオンライン授業の環境において、当初はPCやタブレットなどのコミュニケーションツールの現場における有用性を模索することが課題とされていたが、今後は、セキュリティの確保をいかにして行うかが課題になってくるという点を指摘。

 コミュニケーションツールそのものの安全性のみならず、GIGAスクール構想でイメージされる“持ち帰り学習”や“家庭内授業”など、教室を越えたシームレスな学びを行うためには、ユーザーの認証や悪意あるインターネットトラフィックの管理といった、バランスの取れた総合的かつ包括的なセキュリティ基盤を確実に導入することが必須になると説明する。

 さらに、段階的な教室の再開に伴うハイブリッド授業を、普段通りに臨場感のある形で実施するために必要なデジタルラーニングの実現が求められているとのこと。

 そこでシスコでは、長年にわたる教育分野での実績と経験を生かし、コミュニケーションツールのみならず、インフラ全体から俯瞰(ふかん)したデジタルラーニングのパッケージを開発した。

 具体的には、授業そのものを含めてコミュ二ケーションを円滑化するシステムとして、「Cisco Webex Meetings」「Cisco Webex Board」「Cisco Webex Teams」といったWebex製品群を利用するほか、セキュリティを確保するため、クラウド型セキュアインターネットゲートウェイ「Cisco Umbrella」、多要素認証・デバイス可視化 製品「Duo Security」をパッケージ化。10月より、シスコのパートナーを通じて提供を開始する。

 このパッケージでは、例えば、教育機関向けのコミュニケーションクラウドオファー「Cisco Webex Education Offer」、同オファー契約者向けのCisco Webex Devices特別キャンペーン、Cisco UmbrellaやCisco Duo Securityなどの教育機関向けオファーなどが提供される予定だ。