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コベルコ建機と北海道総合通信網、建設機械の長距離遠隔操作に関する実証実験を実施

 コベルコ建機株式会社と北海道総合通信網株式会社(以下、HOTnet)は23日、コベルコ建機の建設現場向けテレワークシステム「K-DIVE CONCEPT」の推進のために、建設機械の遠隔操作に関する開発協定を締結し、実証実験を実施したと発表した。

 コベルコ建機では、クラウドマッチングシステムと建設機械の遠隔操作を融合させることで、特定の人・場所・時間などの制約を受けずに、建設現場での施工が可能となる「建設現場のテレワーク化」を目指して、K-DIVE CONCEPTを推進している。

 実証実験では、K-DIVE CONCEPTの実用化に向け、長距離通信ネットワークやデータセンターを介した環境下での建設機械の遠隔操作を試行。HOTnetが所有する北海道札幌市から北海道帯広市に至る光ファイバーネットワークを経由して、総距離300㎞におよぶ建設機械の遠隔操作を行うと同時に、HOTnetのS.T.E.P札幌データセンターに稼働データを蓄積し、Microsoft Azureとの接続を行った。

 実証実験の結果、実際に機械に搭乗して操作した場合とほぼ同等の品質(通信遅延、作業効率など)で遠距離における遠隔操作が可能であることなどが確認され、実用化に向け大きく進展したという。

 コベルコ建機とHOTnetは今後も、さらなる超長距離での遠隔操作の実証実験や多地点接続、第5世代移動通信システム(ローカル5G)との接続活用など、実用化に向けて継続した実証実験を検討、相互に協力していくとしている。