ニュース

GMOグローバルサイン、企業システムに電子署名・電子サイン機能を追加できるツール「PDF電子印鑑エンジン」

 GMOグローバルサイン株式会社は18日、GMOグローバルサイン・ホールディングスの電子契約サービス「GMO電子印鑑Agree」に搭載されている電子署名・電子サインのエンジンを切り出し、リモート署名ツール「PDF電子印鑑エンジン」として同日より提供を開始すると発表した。

 「PDF電子印鑑エンジン」は、企業が導入している既存のワークフローシステムや電子文書保管システムといった電子文書関連サービスに、電子署名・電子サイン機能を追加できるリモート署名ツール。

 これをシステムに組み込むと、利用企業は、Adobeが発行する認定タイムスタンプが付与された、長期署名フォーマットにも対応した法的に有効なPDF電子文書を容易に作成できるとのこと。また、電子文書関連サービスを開発・提供しているベンダーが、自社サービスに組み込む電子署名機能のパーツとして利用することも可能という。

 作成したPDF文書は、電子署名に関する法的根拠を持つ国際標準規格ISO/ETSIのPAdES仕様に準拠しており、世界で共通して使われているプロダクトとの相互運用性が高いとのことで、Adobe Acrobat、Acrobat ReaderなどのPDFリーダーのデフォルト設定で有効性を確認可能とした。

 加えて、PDF文書が、電子帳簿保存法におけるスキャナ保存の要件である、視認性やタイムスタンプの有効性を備えているかどうかを一括検証する機能を備えている。そのため、電子契約のみならず、2020年4月1日以降に施行された法人の電子申告の義務化に伴う申告システム(e-Tax)への適用が期待されるとのことだ。

 このほか、GMOグローバルサインの認証基盤は、日本国内のみならず、欧州のeIDAS(イーアイダス)規則に準拠した適格証明書(Qualified Certificate)や適格タイムスタンプ(Qualified Timestamp)をサポートしている。このため、今後は、国際間契約等での利用が期待されるeIDAS規則に準拠した電子署名や、適格タイムスタンプとの連携も可能になる予定とした。