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人物の体表面温度を測定すると同時にマスク着用の有無を判定――、KDDIのサーマルカメラソリューション

 KDDI株式会社は14日、エコモット株式会社、株式会社WDSの協力のもと、画像認識技術を活用し、建物に入室する人の体表面温度の自動測定、マスク未着用者の検出と着用を促す「KDDI IoTクラウドStandard サーマルカメラパッケージ」を提供開始すると発表した。

 「KDDI IoTクラウドStandard サーマルカメラパッケージ」は、建物の入り口に設置したサーマルカメラを利用して、人間の体表面温度の自動測定を行うソリューション。温度測定は約0.3秒と、迅速に行うことが可能になっている。またマスク未着用を検出する機能も備えており、未着用者が検出された場合は、音声でマスク着用を促すことが可能だ。

 計測した温度や属性情報はテキストデータとしてクラウド上に保存され、必要に応じて過去データも参照できるので、感染経路を調査する際などに役立てることが可能。あらかじめ人物登録を行っておけば、顔認証機能による個人の特定にも対応できるとしている。

 価格(税別)は、クラウドサービス料金と端末料金から構成される。前者は、機器接続料が1台あたり2000円、サービスID利用料が1IDあたり5000円で、別途、初期費用が1契約あたり1万円必要。一方の端末料金は、月額プランの場合が1台あたり月額2万円、購入プランの場合は1台あたり29万8000円となる。

 また、クラウドへの通信はWi-Fiを利用するが、その機器代金などは別途必要になるとのことだ。