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日立ソリューションズ、AI技術を活用したテスト自動化ツール「Appvance IQ」を販売

 株式会社日立ソリューションズは14日、米AppvanceのWeb/モバイルアプリケーション開発のテスト自動化ツール「Appvance IQ」に関して、国内初の販売代理店契約を締結したと発表した。9月15日から販売開始する。

 「Appvance IQ」は、アプリケーションの新規開発時に機能や性能、セキュリティのテストスクリプトをコーディングすることなく生成できるテスト自動化ツール。Appvanceが特許を持つ複数のAI技術により、アプリケーションが稼働している環境をスキャンし、サーバー上のアクセスログを解析することにより、実際のユーザー操作に基づいたスクリプトを自動で生成できる。

 また、バージョンアップ時のアプリケーションの変更内容を検知し、スクリプトを自動修正すること可能。加えて、生成・修正したスクリプトの自動実行から結果レポートの自動生成までを行えるので、回帰テスト作業を効率化できるとしている。

 また、テスト担当者による画面操作をレコーディングする機能を持つほか、アプリケーションに対し、300万人規模の仮想ユーザーによるアクセス負荷をかけたり、脆弱性をついた攻撃を行ったりするテストシナリオが用意されているため、機能面だけでなく、性能やセキュリティのスクリプトをコーディングすることなく生成できる。

 JIRA0などの課題管理ツールやJenkinsなどのCI/CDツールとの連携も可能。「Appvance IQ」と組み合わせてバグを早期発見し、その情報をスムーズに開発担当者に連携できることから、アプリケーション開発をより効率化できるとしている。

 なお、Webアプリケーションでは、IEやChrome、Firefox、Safari、Operaやモバイル端末上のブラウザなど、さまざまなブラウザに対応するほか、AngularやReactを活用した、SPAアーキテクチャで構成されたアプリケーションにも対応。一方モバイルアプリケーションはiOS、Androidの両方に対応する。

 日立ソリューションズは、同社が培ってきたソフトウェア開発のノウハウを生かし、PoCやトレーニング、問い合わせ対応を行うことで、「Appvance IQ」の導入を支援するとのことだ。

「Appvance IQ」を活用したアプリケーション開発効率化のイメージ