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カスペルスキーの仮想環境向けセキュリティソフト、管理コンポーネントの新版を提供

VMware vSphere 7.0に対応、マルチテナント管理機能も追加

 株式会社カスペルスキーは26日、法人向け仮想環境用セキュリティアプリケーション「Kaspersky Security for Virtualization 5.1 Light Agent」に含まれる管理コンポーネントについて、最新版「5.1.2.273」を提供開始すると発表した。

 Kaspersky Security for Virtualization 5.1 Light Agentは、仮想環境専用に設計されたエンドポイントセキュリティ対策用アプリケーション。軽量でシステムリソースの消費を最小限に抑えた、ゲストOS上のソフトウェアエージェント「Light Agent」と、セキュリティ専用仮想マシン(SVM)の組み合わせにより、VMware ESXi、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHVなど、仮想環境における仮想サーバーや仮想デスクトップ環境(VDI)の保護と高パフォーマンスの両立を実現するという。

 今回提供する最新の管理コンポーネントでは、まず、VMware vSphere 7.0(VMware ESXi 7.0/VMware vCenter Server 7.0)を新たにサポートした。

 またVMware NSX-T Data Center環境において、マルウェアが検知された仮想マシンにセキュリティタグを自動で割り当てられるようになった。このセキュリティタグ情報を基に、VMware NSX Manager側にて、感染した仮想マシンの自動ネットワーク隔離などを行えるようになる。なお、割り当てられたセキュリティタグは、仮想マシンのスキャンタスクが完了し、マルウェアが検知されなかった場合には、自動的に削除されます。

 さらに、管理サーバーの「Kaspersky Security Center」上に各テナント用の仮想管理サーバーを用意し、テナントの管理者が仮想管理サーバーを通じて、テナントに属する仮想マシンのセキュリティ管理を行えるようにした。

 例えば、ふるまい検知やランサムウェア対策に関するセキュリティ設定(ポリシー)、マルウェア感染などのイベントの通知を設定できる。なお、1台のKaspersky Security Center管理サーバーで、最大500の仮想管理サーバーをサポートするとのこと。

 Kaspersky Security for Virtualization 5.1 Light Agentの有効なライセンスを保有するユーザーは、最新の管理コンポーネントを無償で利用できる。