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カスペルスキー、仮想環境向け軽量マルウェア対策製品の新版 最新ハイパーバイザーやLinuxゲストOSをサポート

 株式会社カスペルスキーは29日、仮想環境向けセキュリティ製品の新版「Kaspersky Security for Virtualization 4.0 Light Agent」の英語版を販売開始すると発表した。なお、日本語版の提供は2017年夏を予定している。

 Kaspersky Security for Virtualization Light Agentは、仮想サーバーや仮想デスクトップ環境(VDI)のパフォーマンスを損なわずに導入できるセキュリティソフトウェア。軽量でシステムリソースの消費を最小限に抑えたソフトウェアエージェント「Light Agent」と、セキュリティ仮想マシン(SVM)で構成される。

 今回の新版では対応環境が更新され、最新のハイパーバイザーであるVMware ESXi 6.5とWindows Server 2016 Hyper-Vに対応。また、ゲストOSとしてLinuxをサポートしたことにより、より多くの環境で利用可能になった。ゲストOSが混在する場合でも、1つのSVMで一括して管理できるとのこと。

 また、保護対象のWindowsゲストOS上で動作するLight Agent用のユーザー画面について、起動しない設定を行えるようにした。ユーザーセッションごとに画面を起動せずに済むため、ゲストOSのメモリ消費をさらに低減するという。

 このほか、システム管理者が必要に応じてスキャン対象の除外リストへの追加・削除を行えるようにした。当初から、

 なお、この製品では、信頼するオブジェクトやアプリケーションはスキャン対象の除外リストにあらかじめ登録されている(カスタマイズは可能)が、新版では、スキャン対象の除外リストに仮想環境での利用が想定されるオブジェクトやアプリケーション(VMware、MicrosoftおよびCitrixなどが提供)の対象が拡張されている。

 カスペルスキーでは、VMware、マイクロソフトなどの仮想環境を利用する企業、データセンターなどを対象に販売を進める考えで、価格は、最小構成の1CPUあたり初年度16万円(税別)から。