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テクマトリックス、Java対応テスト自動化ツール「Jtest 2020.1」を販売開始

サブスクリプションライセンスと運用支援を含むパッケージも提供

 テクマトリックス株式会社は6日、米Parasoftが開発したJava対応テスト自動化ツールの新版「Jtest 2020.1」を販売開始した。

 Jtestは、Javaソースコードの品質可視化と単体テストの効率化をサポートするJava対応テスト自動化ツール。静的解析機能として、1000個以上のルールによりプログラム中の問題の未然防止や保守性の向上を図るコーディングルール解析と、クラスやパッケージを横断して特定の処理フローに潜む例外やリソースリーク、セキュリティ脆弱性などのバグの可能性を検出するフロー解析を備え、ソースコードの品質確保に貢献する。

 また、単体テスト支援機能として、Java単体テスト用オープンソースフレームワークであるJUnitで利用可能なテストテンプレートやモックを自動作成し、単体テストにかかる工数を削減。レポーティング機能は、ウェブブラウザー上でダッシュボード表示によるさまざまな情報を提供し、リモートワーク業務下においてもプロジェクトメンバー間で効率的なソースコードの品質レビューを行える環境を提供する。

 新バージョンでは、レポーティング機能にAI技術を活用した分析機能を搭載。静的解析機能で検出された問題点をAIが分析し、修正すべき問題の優先順位付けを行うことで、人手による静的解析結果のレビュー時間に寄与する。また、静的解析の結果を基にした学習データが随時追加されるため、プロジェクトの特性や運用に応じた優先順位を付けられるようになる。

 静的解析機能では、セキュリティに関する解析ルールを多数追加し、CWE List Version 4.0への対応など、セキュリティ脆弱性のルールを強化した。単体テスト支援機能では、単体テストのカバレッジ計測においてカバーされてない(実行されていない)行をピンポイントでカバーするテストケースの自動生成と、カバーするためのヒントを提示する機能を搭載した。これにより、テスト対象のソースコードに詳しくない開発者や、JUnitに不慣れな単体テスト実施者を支援する。

 また、新バージョンのリリースに合わせて、従来販売している買取ライセンスに加えて、サブスクリプションライセンスと運用支援サービスを含む「Jtestプロジェクトパッケージ」の販売を開始した。

 Jtestプロジェクトパッケージは、Jtestのサブスクリプションライセンスと、JenkinsなどのCIツールを組み合わせたテスト自動化環境の構築や、その後のスムーズな運用のためのアフターフォローといった、Jtestの導入から運用・定着に向けた一連のサービスを包括したパッケージとなる。