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NTT Com、個社のニーズに応じてカスタマイズ可能なSD-WANソリューション「Managed SDx」

シスコ、VMwareの製品を利用した3つのメニューを用意

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は29日、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)や米VMwareの製品を活用し、個社のニーズに応じてカスタマイズ可能なSD-WAN(Software-Defined WAN)ソリューションとして、「Managed SDx」を提供開始すると発表した。全部で3つのメニューを用意している。

 「Managed SDx」は、企業各社のニーズに応じてメニューを選べるSD-WANソリューション。インターネット向け通信を分離し、SaaSの利用を快適にするローカルブレークアウトなどの基本機能に加え、コントローラによる集中管理に対応する。また、SD-WANの設計・構築、コンサルティングを一元的に提供できるとのこと。

 メニューには、利用製品の異なる3種類が用意された。1つ目の「Type-C」は、シスコのネットワーク製品「Cisco SD-WAN」を活用し、複雑なWAN制御や高度なセキュリティ対策が可能となるSD-WANを提供するメニュー。種類やポリシーが異なるネットワークを制御する機能や、SaaS利用に必要となるアプリケーションファイアウォール、URLフィルタリングなど高度なセキュリティ対策を合わせて実現できるため、複雑なネットワークを有する企業に適しているという。

 2つ目の「Type-M」は、基本機能に特化し、シンプルな運用を実現するSD-WANを提供するメニューで、シスコのクラウド管理型ネットワーク製品「Cisco Meraki」を利用する。Cisco Merakiの無線LAN環境では、クラウドを利用した集中管理ができるため、不具合が生じた場合には早期の原因特定を行える点がメリット。費用対効果に優れていることから、シンプルなネットワークを、より多くの拠点に展開する企業に適しているとした。

 最後の「Type-V」では、VMwareのネットワーク製品「VMware SD-WAN by VeloCloud」を活用し、より安定した通信が可能となるSD-WANを提供する。WANの制御に加え、拠点間の通信で生じるエラーを補正することや、複数の回線を束ねて疑似的に広帯域のネットワークを生成することなどが可能で、通信中に生じる乱れや途切れを抑えられる点が特長。SaaSへの接続品質を向上させ生産性向上を目的とする企業や、通信品質の安定しない海外拠点へのSD-WAN導入に適しているとのことだ。