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NTT Com、Software Defined技術を活用した「SDx+M」ソリューションを本格提供
2017年3月28日 16:03
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は28日、Software Defined(SD)技術を活用し、企業のデジタルトランスフォーメーションに貢献する「SDx+M」ソリューションを本格提供開始すると発表した。
「SDx+M」は、SD技術を利用したサービスとマネージドサービスにより、柔軟かつ俊敏性の高いICT環境と、それらの環境全体の一元的な運用管理を実現するソリューション。SD技術はこれまで、主にクラウドサービス/ソリューションに活用されてきたが、これを顧客のICT環境全体に取り入れ、柔軟性と俊敏性を向上させることを目指す。またパートナー企業を通じて、複雑化が進むICT環境全体の一元的な運用管理を実現するという。
具体的には、さまざまなクラウド環境、オンプレミス環境を柔軟に組み合わせて利用できるハイブリッドクラウドや、多様なネットワークを組み合わせ、国内外の拠点のみならず、スマートフォンやIoTデバイスなどをシームレスに接続するハイブリッドネットワークなどを提供する。
ネットワークについては、各事業者が提供するクラウド間、およびクラウドとデータセンター間を接続するネットワークや、世界中の拠点・端末からクラウドへの閉域ネットワークも提供。さらに、クラウド、ネットワークからアプリケーションまで、ICTリソースの利用状況を一元的に見える化し、システム運用負担の軽減や利用状況の最適化を図る管理機能を利用できるようにする。
今回は新サービスとして、「Software-Defined Network Service」と「Software-Defined Exchange Service」を新たにラインアップ。SDx+Mソリューションを包括的にカバーするマネージドサービス「Global Management One」や管理ポータル「Cloud Management Platform」には新機能が追加される。これらの提供開始はいずれも3月30日の予定。
新サービスのSoftware-Defined Network Serviceは、専用線・IP-VPN・インターネット・モバイルなど複数の回線上で、ソフトウェア制御によりオーバーレイネットワークを柔軟に構築・管理できるSD-WANサービス。拠点の端末からクラウドまでを、用途に応じた最適なベース回線(アンダーレイ)を選択・組み合わせてつなげるため、新しいアプリケーションの導入、組織改編によるネットワーク変更などに迅速に対応できるという。
またOffice 365などのSaaS利用時には、顧客のセキュリティポリシーに応じ、拠点からインターネットへの直接接続と、インターネットゲートウェイ経由での接続とを使い分けることもできます。さらに、現在提供中のArcstar Universal Oneアドバンストオプションを組み合わせ、各種NFVを利用することで、より効率的・動的ななネットワーク構築が可能になる。
Software-Defined Exchange Serviceは、NTT Comの企業向けクラウド「Enterprise Cloud」、コロケーションサービス「Nexcenter」、Amazon Web Services(AWS)などを含む複数のクラウドサービス間をセキュアに接続できるネットワークサービス。世界7カ国/地域の8拠点から提供が開始され、セキュリティやロードバランサーなどの付加機能も用意された。
これを利用することで、用途によって異なるデータが蓄積されるクラウド間のデータ交換やバックアップなどに必要な接続環境を、ソフトウェア制御で自由に必要帯域を選択し即座に構築するなど、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境の柔軟・迅速な構築が可能になるとしている。
なお、このサービスの提供に伴い、グローバルに展開されている主要データセンター間の接続サービス「Nexcenter Connect Global」は提供を終了するとのこと。