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NTT Comと日本マイクロソフト、クラウドサービス連携など協業を強化
2017年10月5日 16:15
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と日本マイクロソフト株式会社は5日、両社のサービスの連携を拡充し、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現や働き方改革を推進する協業を強化すると発表した。
両社は4月から、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」とNTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」を組み合わせたハイブリッドクラウドサービスや、Office 365による働き方改革ソリューションを提供してきた。
今回の協業強化では、顧客のビジネス変革に向けたさまざまなニーズに対応するため、「ハイブリッドクラウドのPaaSへの拡大」および「働き方改革ソリューションの本格化」を進め、サービスラインアップを拡充するとしている。
ハイブリッドクラウドのPaaSへの拡大では、Microsoft Azureに対応した「SQL Database」「Web Apps」などのPaaSメニューと、Enterprise CloudをAPIで連携。Enterprise Cloudのオプションとして提供を開始し、順次拡大していく。
これにより、たとえばビックデータなどの秘匿性の高いデータをEnterprise Cloudにセキュアに蓄積し、そのデータを暗号化した上で、Microsoft Azureに搭載されたPaaSで分析するといった利用が可能となり、社内システムのクラウド化などを進める顧客に、ハイブリッドクラウドの多様な利用環境を提供する。
また、顧客の運用管理の利便性を向上するため、契約からサポートまで一元管理できるNTT Comの管理ポータル上で、クラウド型ライセンスへの移行手続きや利用明細のダウンロード機能を拡充する。
両社は、ハイブリッドクラウドをPaaSまで拡大することで、提供済のIaaSと合わせて、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現に貢献すると説明。また、欧米拠点で提供中のハイブリッドクラウドソリューション「Azure Stack」についても、国内導入に向けて準備中としている。
働き方改革の推進に向けては、NTT Com のアプリケーションサービスやネットワークサービスと、Office 365を連携させたソリューションの提供を本格化する。具体的には、Office 365とNTT Comの法人向けレンタルサーバーサービス「Bizメール&ウェブビジネス」やインターネット接続サービス「OCN」、SD-WANサービスを組み合わせたソリューションを提供する。
たとえば、Office 365とSD-WANサービスを組み合わせた場合には、多拠点ビデオ会議や動画資料の共有など、大容量となる通信を利用拠点から直接インターネットに通信させることで、サービス利用時のボトルネックが解消されるとしている。
NTT Comでは、働き方改革のさらなる推進と顧客に提供するノウハウを醸成させるため、NTT Com社内においてもOffice 365を導入し、業務改革を自ら実践することで、働き方改革ソリューションのラインナップを拡大していていく。
また、NTT Comと日本マイクロソフトでは、今後もサービスの共同開発やマーケット戦略の共有などにおいて協業を強化し、より多くの顧客のICT環境の最適化、デジタルトランスフォーメーションの実現に貢献していくとしている。