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サイバーソリューションズのメールアーカイブシステム「MailBase V6」、他システムからのメール検索・参照に対応

Azure ADとのSSO連携もサポート

 サイバーソリューションズ株式会社は28日、メールアーカイブシステム「MailBase」の新版「同 V6」を同日より提供開始すると発表した。

 MailBaseは、社内外宛てすべての送受信メールを保存し、添付ファイルの中身も含め、高速に全文検索を行えるメールアーカイブシステム。容量は無制限で、Office 365やG Suiteをはじめとしたクラウドメールサービスや、Exchange、Notesなどの各種メールサーバーと連携することができる。またWebインターフェイスを搭載しているため、高度な操作スキルを必要とせず、インターネット検索をする感覚でメールの適切な利用状況を監査できるとのこと。

 今回の機能強化では、Web APIを利用することで、グループウェアや顧客管理システムといったMailBase以外のシステムから、MailBaseでアーカイブされている膨大なメールデータを検索したり、検索結果をメール転送したりすることが可能となった。

 ユーザーがグループウェアで用意されているメーラーを使っている場合など、保存できるメール容量に上限がある場合、MailBaseでメールをアーカイブし、メーラーからはデータを消してしまうといった運用を行っている企業も多いという。しかしこの場合、自身の過去メールを見たい場合にはMailBaseのインターフェイスに移動して検索する必要があったため、利便性に問題があったとのこと。

 これに対して新版では、Web APIによる連携が可能であれば、普段利用しているグループウェアなどからでもMailBaseに保存されているメールを検索して中身を確認できるので、利便性が向上するとしている。

 さらに今回は、OAuth 2.0認証によるAzure Active Directory(AD)でのシングルサインオン(SSO)をサポートした。例えば、メールサーバーにOffice 365のExchange Onlineを、アーカイブにMailBaseを利用している場合は容易にSSOが可能になることから、利便性やセキュリティが向上するとのことだ。

 このほか、監査担当者が効率よく必要な過去メールを検索できるように、監査でのメール検索画面のレイアウトを改善。インデックス作成時のテキスト抽出・変換処理時の負荷軽減、メールの圧縮形式を追加しディスク使用量の削減など、処理機能の改善も行われている。

 なお、今回の機能拡張はオンプレミス製品のMailBaseに適用されるが、クラウドサービス版の「MAILBASE Σ」にも、8月以降、順次適用していく予定。