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CO2センサーで手軽に“密状態”を判別――、ぷらっとホームの「密ですシステム構築用センサーパッケージ」

 ぷらっとホーム株式会社は4日、“密状態”を判別するCO2センサーシステムの構築を容易にするパッケージキット「密ですシステム構築用センサーパッケージ」を発表した。CO2センサー、IoTゲートウェイなどをセットにしたパッケージで、6月中旬より順次出荷を開始する。

 「密ですシステム構築用センサーパッケージ」は、CO2センサーを利用して人間の密集状態を判別するIoTシステムを構築するためのパッケージ。センサーを使ったIoTシステム構築では、まず、センサーとIoTゲートウェイとの接続プログラムを作成する必要があるというが、このパッケージでは、センサーとIoTゲートウェイと接続設定を済ませて提供するため、煩雑なコマンド入力も不要で、容易にシステム構築を行えるという。

 また、Webブラウザベースのエディターでノード(各センサー)を結びつけて簡単にフロー作成や実行環境のデプロイを行えるNode-REDを搭載。簡易的な密状態監視システムテンプレートをNode-RED上にプリセットしているため、購入後すぐに使い始めることが可能とした。さらに、表示設定やCO2データをクラウドで活用するなどのカスタマイズにも対応している。

簡易的密状態監視システムテンプレート(スマートフォンでの表示にも対応)

 センサーとしては、BLE接続のユニ電子製「Logtta CO2」、あるいはEnOcean接続のアイテック製「Pressac Sensing CO2センサー」を用いた、2種類のパッケージを用意した。BLE接続のパッケージでは、名刺サイズのコンパクトなIoTゲートウェイとCO2測定範囲の広いセンサーを用いている一方、EnOceanパッケージはセンサーの電池寿命が10年と長く、設置する環境によって適切な方を選べるとしている。

 加えて、パッケージに含まれるIoTゲートウェイでは、冷却ファンの排除や内蔵ストレージにフラッシュメモリを採用することにより、可動部品のない堅牢性の高い構造を実現しており、ハードウェア故障を起因とするサービス停止の可能性を極力排除しているとのことだ。

BLE接続のパッケージ
EnOceanパッケージ

 価格はオープンだが、想定価格(税別)は、BLE接続のパッケージが10万9000円、EnOceanのパッケージが30万円。いずれも、2つのセンサーが提供される。