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日本ユニシス、橋梁点検業務の省力化と品質向上を実現するAI橋梁診断支援システム「Dr.Bridge」を提供
2020年5月29日 16:35
日本ユニシス株式会社は29日、株式会社日本海コンサルタントと共同で、コンクリート橋梁などの点検・診断業務の省力化と品質向上を実現する「Dr.Bridge」の提供を6月に開始すると発表した。
Dr.Bridgeは、カメラで写真を撮り、簡単な情報を入力するだけで、AIが橋梁の劣化要因や健全度を診断するサービス。橋梁単位で業務・橋梁情報・点検写真などの登録・管理、劣化要因および健全度のAI自動診断、診断結果の保存・出力、点検調書出力など、定期点検業務を支援する「基本診断サービス」と、点検写真の登録、劣化要因および健全度の AI 自動診断、診断結果を出力する「簡易診断サービス」を提供する。
日本海コンサルタントとの数年にわたる共同研究により、技術者による診断と同程度の精度を実現。橋梁点検業務において高度な知識を必要とする劣化要因と健全度の判定を自動化し、若手技術者でも実施可能な作業範囲を拡大できる。また、点検調書の自動作成により、診断後の業務負荷を低減し業務効率化を実現する。
人間の認識・判断を再現する空間認識プラットフォーム「BRaVS Library」と「BRaVS Platform」を利用し、登録された画像データと橋梁の部材やひび幅などの諸元データを組み合わせ、深層学習を行う独自技術により、精度の高い判定を実現する。BRaVS LibraryとBRaVS Platformは、平面画像だけではなく、3Dデータや4Dデータを扱うことができ、さらに地域・季節・時間帯・気温・音など対象物に関する付加情報を含めた深層学習により、総合判断を可能にする。
日本ユニシスでは、老朽化が進む橋梁やトンネルなどの道路構造物は、5年に一度の目視点検が義務化されており、専門家による高度な点検・診断の増加、熟練技術者不足といった課題に対応するサービスとしてDr.Bridgeを提供すると説明。今後は機能拡充などを順次進め、今後5年間で全国7万橋梁への適用を目指す。