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NTTビズリンクとNII、大学や研究機関、医療機関向けにセキュアなリモート会議サービスを提供

 エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(以下、NTTビズリンク)は24日、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)の協力のもと、全国の大学や研究機関、医療機関の職員などに向け、セキュアなリモート映像会議サービスを5月7日より提供すると発表した。

 NTTビズリンクでは、日本国内にサーバーを設置するとともに、ネットワークルートを国内に閉じ、エンドトゥエンドの通信暗号化を施すなど、セキュアなコミュニケーションを実現するための仕組みを備えたクラウド型テレビ会議サービス「SMART Communication & Collaboration Cloud」(以下、SMART)を、日本の企業や公共機関向けに提供している。

 一方では、セキュアな会議向けに、専用通信装置による閉域サービス「フレッツ光ダイレクトアクセス」を提供しているが、今回はNIIからの提案を受け、自宅の通信環境を変更することなく、ソフトウェアVPN技術によってインターネット環境下でもネットワークレベルでのセキュリティを確保できるサービスの提供を検討。大学、研究機関、医療機関向けに、映像会議をリモート環境からセキュアに実施できるサービスを提供することになった。

 このサービスでは、PCのWebブラウザを利用し、別途ソフトウェアを導入することなく、インターネット経由でセキュアなコミュニケーションを実現する。具体的には、映像・音声によるコミュニケーションや、チャット、資料共有、アノテーション(注釈などの付与)といった機能をセキュアに利用できるとした。

 主な用途としては、全国の大学や研究機関の教員・研究者による教授会・審査会、医療機関の医療従事者間による機微な情報を扱う会議などを想定しており、こうした団体からの申し込みを受け、利用用途に応じて同社が利用法などを提案するとのことだ。なお、7月末までは無料で利用できるとしている。