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AMDの「第2世代EPYCプロセッサ」、富士通のラック型サーバーに採用

 米AMDは22日、サーバー向けに提供している最新の第2世代AMD EPYCプロセッサ(EPYC 7002シリーズ)が、富士通株式会社のx86サーバー「FUJITSU Server PRIMERGY LX1430 M1」(以下、LX1430 M1)に採用されたと発表した。

 AMD EPYCは、2017年6月にサーバー市場向けに発表されたプロセッサ。デスクトップ向けのRyzenプロセッサと同じ「Zenマイクロアーキテクチャ」に基づいて開発されており、市場でも高い評価を受けていた。

 その第2弾として2019年8月に発表されたのが、今回「LX1430 M1」に採用された第2世代EPYC(開発コード名:Rome)だ。7nmテクノロジーで製造される第2世代EPYCは、第1世代EPYC(開発コード名:Naples)と比べ、パッケージ内部のアーキテクチャが大きく改良されており、CPUコア数が最大32コアから最大64コアへと拡大された。また、L3キャッシュの増量、メモリコントローラの強化なども行われており、性能がさらに向上したという。

 AMDでは、この第2世代EPYCについて、今日のデータセンターのワークロードに特化して設計されており、仮想化、クラウド、HPC、エンタープライズアプリケーションのパフォーマンス向上を実現するとアピールしている。

第2世代EPYC

 一方、第2世代EPYCを搭載した「LX1430 M1」は、シングルソケットのラック型サーバー。特に、インターネットサービス事業者のデータセンター向けに設計されたとのことで、最大64コアの第2世代EPYCを採用することにより、高い仮想集約率、優れた消費電力、ソフトウェアライセンス削減によるTCOを削減といったメリットを提供できるとのことだ。

 「LX1430 M1」の最小構成価格は75万2900円(税別)。

 なおDell EMC、HPEなどからも、すでに第2世代EPYC搭載サーバー製品が発売されている。