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FNETSなど3社、スマート工場および地域課題解決向けローカル5G検証システムの構築を開始

 富士通ネットワークソリューションズ株式会社(以下、FNETS)と富士通株式会社、株式会社ケーブルメディアワイワイは6日、ケーブルメディアワイワイがスマート工場の実現および地域課題解決の実証実験で活用するローカル5G検証システムの構築を開始すると発表した。

 検証システムは、携帯電話事業者や地域BWA向けの無線基地局やコア設備の開発・構築、および企業・自治体向けの大規模Wi-Fiシステム構築など、さまざまな現場で培った無線システム構築ノウハウを活用して、FNETSと富士通がワンストップで構築、2020年10月より稼働を予定する。

 FNETSと富士通、ケーブルメディアワイワイでは、地域の工場や農業、自治体などが抱えるさまざまな課題を解決するインフラ構築の手段として、ローカル5Gの活用を研究してきており、今回、実証実験用のローカル5G検証システムを構築する。

 検証システムでは、ケーブルメディアワイワイにコア設備、実証実験先にエッジコア設備を設置。無線基地局はNSA(ノンスタンドアロン)方式に対応する。

 FNETSは、無線局免許申請支援、無線エリア設計、電波伝搬測定、ネットワーク設計および工事を担当。富士通は、ローカル5G検証システム(コア装置、無線基地局など)の提供、実証実験支援を担当する。ケーブルメディアワイワイは、ローカル5G検証システムの運用を行う。

 3社では、今回構築する検証システムを工場や農地などに展開し、別途準備するカメラや各種センサーなどを組み合わせ、高精細映像のリアルタイム伝送による遠隔監視やセンシング、リモート作業支援などを検証する実証実験設備として活用していくと説明。検証システムを活用した工場や農地などさまざまな現場での実証実験を通じ、スマート工場やスマート農場、防災減災など、地域課題解決に向けて取り組んでいくとしている。