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トレンドマイクロ、クラウド環境を保護する新ソリューション「Trend Micro Cloud One」を提供

 トレンドマイクロ株式会社は24日、クラウド環境を保護するソリューション「Trend Micro Cloud One(以下、Cloud One)」を、6月1日から順次提供すると発表した。

 Cloud Oneは、多様化するクラウド環境の保護に必要な6つのセキュリティサービスで構成されるソリューション。仮想マシン、ネットワーク、コンテナ、クラウドストレージ、サーバーレス向けのセキュリティサービスに加えて、クラウド環境の設定不備をスキャン・可視化するサービスを提供する。システム管理者は、Cloud Oneの統合管理画面から、これら6つのセキュリティを一元管理できる。

 サービスの第一弾として、クラウド型の仮想マシン(Amazon EC2、Azure Virtual Machines、Google Compute Engineなど)にインストールするセキュリティモジュールを用いて、仮想マシンを保護する「Cloud One – Workload Security」を6月1日から販売する。参考標準価格は、1サーバーあたり年額25万円(税別)。

 Cloud One – Workload Securityは、「Trend Micro Deep Security as a Service」の後継となるサービス。不正プログラム対策、ウェブレピュテーション、IPS/IDS(侵入防御)、アプリケーションコントロール、ファイアウォール、変更監視、セキュリティログ監視などの機能を提供し、仮想マシンを保護する。

 このほかのCloud Oneの各サービスについては、サーバーレス環境で動作するアプリケーションを保護する「Cloud One – Application Security」と、仮想パッチによりクラウド環境上の仮想マシンやアプリケーションをネットワークで保護する「Cloud One – Network Security」を、2020年第3四半期(7月~9月)に販売開始を予定する。

 また、コンテナイメージ内の脆弱性や不正プログラムなどを検知する「Cloud One – Container Security」と、Amazon S3などのクラウドストレージを保護する「Cloud One – File Storage Security」については、2020年第4四半期(10月~12月)以降に販売開始を予定。クラウド環境における設定の不備を検知する「Cloud One – Conformity」は、2021年第1四半期(1月~3月)以降の販売開始を予定する。

「Cloud One」各サービスのシステム構成と役割