NTTドコモがシスコと提携、クラウド型電話ソリューションで多様な働き方を支援

　株式会社NTTドコモとシスコシステムズ合同会社（以下、シスコ）は3日、働き方改革の推進を目的に、クラウド型電話システム分野で協業開始すると発表した。これに伴いNTTドコモは、シスコのクラウドサービス「Cisco Webex Calling」、および従来型電話システムとCisco Webex Callingを接続可能にするクラウド型電話ソリューションを、3月2日より法人向けに販売する。価格は個別見積もり。

　Cisco Webex Callingは、中堅・中小企業向けに最適化されたクラウドベースの電話システム。電話交換機（PBX）機能をクラウドサービスとして提供でき、「Webex Teams」や「Webex Meetings」といったコミュニケーションサービスが提供するチャット機能、Web会議機能などと連携すれば、単一のユーザーインターフェイスで電話、チャット、Web会議、ファイル共有などを利用可能になるという。

　今回の協業に伴ってドコモが提供するクラウド型電話ソリューションでは、ユーザーが現在利用している従来型電話システムとCisco Webex Callingの音声通話サービスを接続し、2つの音声通話環境間での相互通話をスムーズに対応可能にする。

　ユーザーは端末に専用アプリケーションをインストールするだけで、PCやスマートフォン、タブレットから、固定電話番号（0AB～J番号）での外線通話、内線通話（PBX機能）が利用可能になるため、場所にとらわれずにオフィスと同じように業務を継続できる。加えて、専用のポータルサイトから、ユーザー側で転送や自動アナウンスなどの設定ができ、即時にシステムに反映されるとした。

　また導入にあたっては、利用中の電話設備を継続して使いながら、並行してCisco Webex Callingの導入・検証を行うことが可能。利用中の電話設備から順次リプレースしていくことで、リスクを最小限に抑えた電話システムのクラウド化が実現できるとした。