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シュナイダーエレクトリック、エッジ環境向け「マイクロデータセンター」ソリューションを提供
2020年1月16日 06:00
シュナイダーエレクトリックは15日、オフィスや工場、商業施設などのエッジ環境にIT設備を設置するためのソリューション「EcoStruxure マイクロデータセンター」を1月24日に提供開始すると発表した。
EcoStruxure マイクロデータセンターは、新製品のエッジ環境向けラックに、UPSや配電、物理セキュリティ、監視ソフトなどを組み合わせることで、エッジ環境でもデータセンターのような可用性を確保し、運用できるソリューション。
提供に合わせて発売するエッジ環境向けラック「NetShelter WX 6U Low-Profile Wall Mount Enclosure」は、床置きに加えて壁面への壁掛けも可能な6Uラックで、設置場所の少ない店舗やオフィスへの設置が可能。ダストフィルターを標準装備し、ちりやほこりの多いバックヤードなどへの設置にも対応する。一般的なサイズのラックマウントサーバーも収容可能で、エッジ環境に必要なITシステムを組み合わせて構成できる。
UPSには、1Uサイズでリチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー期待寿命10年と長寿命で軽量の「Smart-UPS Lithium-ion」、2Uサイズで-10℃~+55℃と幅広い動作環境に対応する「SecureUPS Online」を用意する。
配電には、リモートの電流監視や各コンセントの制御(オン/オフ/リブート)が可能なラック用高性能電源タップを用意。クラウドベースでITインフラ設備を監視・管理する「EcoStruxure IT Expert」とも連携する。
物理セキュリティには、不審者の侵入などを通知したり温湿度などの環境を監視する「NetBotzシリーズ」を用意。煙や温度、湿度、水、侵入、振動などのセンサーによる監視のほか、カメラ付きモデルでは不審者の検知などにも対応する。
監視とサービスについては、ITインフラ設備管理のEcoStruxure IT Expertに加え、シュナイダーエレクトリックの専門家が24時間365日遠隔監視をし、保守契約に基づいた修理対応を行う「EcoStruxure Asset Advisor」を提供する。
EcoStruxure マイクロデータセンターは、機器ベンダーなどのパートナーとの協力により、事前検証・設定済みのパッケージや、さまざまな使用ケースを想定したリファレンスアーキテクチャーを用意し、エッジ環境向けソリューションとしてパートナー経由で提供する。また、マネージドサービスプロバイダーとの協業により、エッジシステムの運用管理を含めたパッケージソリューションとしても提供する。