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近畿大学、「AQStage クラウドPBX」で内線機能をクラウド化

 西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は9日、近畿大学が、同社と日新電設株式会社の協力を受け、内線機能をクラウド化するNTTネオメイトのサービス「AQStage クラウドPBX」を導入したと発表した。2019年12月23日より、東大阪キャンパスの事務部門で本運用を開始している。

 近畿大学では、職員の机上から固定電話をなくし、コスト削減のみならず、より時代に即した働き方を実現するため、従来のPBXの主要機能をクラウドサービスとして利用できる、「AQStageクラウドPBX」の導入を決定。近畿大学全キャンパスのネットワークを手掛けているNTT西日本と、近畿大学内の電話システムの構築・保守を行っている日新電設の協力のもと、内線機能をクラウド化し、PCソフトフォンやBYODのモバイル端末を内線端末として利用できる同サービスを導入した。

 具体的には、まず、貸与されている事務用ノートPCにアプリケーションをインストールし、ソフトフォンとして利用できるようにした。ヘッドセットもあわせて導入されており、作業を止めることなくソフトフォンでの通話を行えるという。また、通話内容の録音に対応しているため、聞き漏らしや連絡ミスを防げる点もメリットとのこと。

 さらにBYODにより、個人のスマートフォンを内線端末として利用することも可能。呼び出された端末が接続できない場合は、あらかじめ登録しておいたスマートフォンを呼び出すことにより、離席時でも対応できるようにした。

 なお連絡先については、Web電話帳サービス「連絡とれるくん」を用いてクラウドで一元管理する仕組みを導入した。スマートフォンには情報が登録されないため、紛失時のリスクを軽減しているほか、業務形態にあわせて最適な端末を選べるとのことだ。

 近畿大学は今後、東大阪キャンパスのフルクラウド化を目指すとともに、他キャンパスにもクラウドPBXを展開し、さらなる働き方改革の推進に努める考え。一方NTT西日本では、関西圏の主要大学に電話回線の導入実績がある日新電設と連携し、他大学への展開を計画している。