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横河電機、クラウド型顧客ID統合管理基盤「SAP Customer Data Cloud」を採用 約2カ月の短期導入を実現

 SAPジャパン株式会社は20日、横河電機株式会社が、クラウド型顧客ID統合管理基盤「SAP Customer Data Cloud」を採用したと発表した。2カ月間の導入期間を経て、2019年3月より本稼働を開始している。なお法人向けビジネスで、SAP Customer Data Cloudが採用されるのは国内初とのこと。

 横河電機では、制御、計測、航機その他の事業分野において、Webサイトを通じたさまざまなサービスを法人顧客向けに提供しているが、サービスごとに顧客IDがバラバラのまま、統一されていない点が課題だったという。また、グローバルで新たなWebサービスの展開が決まっていたこともあり、早期に導入できるシングルサインオン(SSO)の外部サービス利用を検討していたとのこと。

 横河電機はこうした背景から、顧客ID統合とSSOサービスの導入を目指して、2018年秋より複数社のサービスの比較検討を開始。2019年春の稼働が必須だったため、期限までに導入・稼働できること、多要素認証対応が可能なこと、GDPRをはじめ、ロシアや中国における個人情報保護規定など急速に変化する法体制に迅速に対応できることなどを要件としてサービスを選定した結果、必要な機能が標準で提供されているSAP Customer Data Cloudの採用を決定した。

 同社ではSAP Customer Data Cloudを導入したことにより、当初から求めていた要件に対応した顧客ID管理基盤を実質2カ月という短期間でサービスに組み込めたほか、2019年中には、さらに複数の顧客サービス用に拡張する予定とのことだ。