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セールスフォース・ドットコム、「Financial Services Cloud」に保険業界向けの新機能を追加
2019年9月25日 16:38
株式会社セールスフォース・ドットコムは25日、金融機関向けCRM「Financial Services Cloud」に保険業界向けの新機能を追加すると発表した。
これにより、現行のFinancial Service Cloudで提供する機能に加え、保険会社は保険契約者の家族構成やライフイベントなど、関連する情報を360度で統合的に把握することが可能になり、保険契約者とより強力でパーソナライズされた関係を構築できるとしている。
保険業界向けに特別に設計された拡張機能のうち、エージェントコンソール機能は、業績指標、保険契約者とその家族に関連するインサイトおよびライフイベントや保険金請求などのアクションを含むデータを包括的に確認できる。
Lightningフロー機能は、チャネル、アプリ、デバイス上の情報を1カ所に統合し、一貫した段階ごとのガイダンスを提供する。あらかじめパッケージされたLightningフローテンプレートは、特定のビジネス上のニーズに応じて複製してカスタマイズでき、担当者の業務効率を向上させる。
ライフイベント機能は、新しい家の購入、卒業、転職など、保険のニーズの変化の主要なトリガーをキャプチャして視覚化する。たとえば、エージェントは、最初の子供が生まれたタイミングに合わせて、生命保険、住宅保険、自動車保険の補償範囲の再検討について提案する。
また、Einstein Analytics for Financial Servicesの新しい機能強化により、AIによって得られるインサイトおよび推奨事項、さらに更新やキャンセルなどのKPIに応じて調整された構築済みのベストプラクティスが保険代理店および営業マネージャーに提供されるようになる。たとえば、保険代理店は見込み顧客や新規顧客に関する情報を入手して、最も成約または更新の可能性が高い保険商品を特定でき、一方で営業マネージャーは、成績が優秀な保険代理店や、あるいは解約率の高い保険代理店を地理別に特定できる。
さらに、Community Cloud for Financial Servicesの新しい拡張機能では、新しい保険データモデルおよびオブジェクトにアクセスできる、保険仲介業者向けの新しい構築済みテンプレートを提供する。これにより、金融サービスエコシステムの組織間でスムーズなビジネスおよび標準ベースの権限主導型のデータ共有をテーマに、さらなる将来のイノベーションを提供するSalesforceの基盤が構築されるようになる。
Financial Services Cloudの新機能はすでにリリースされており、1ユーザーあたり月額150ドルから利用できる。Einstein Analytics for Financial Servicesもすでにリリースされており、1ユーザーあたり月額150ドルから利用が可能。Community Cloud for Financial Servicesは、2019年末に製品ラインの一部として利用可能となる。