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SCSK、マネーロンダリング対策システム「BankSaviorシリーズ」に顧客管理システムを追加

 SCSK株式会社は7日、マネーロンダリング対策(以下、AML)システムとして提供している「BankSaviorシリーズ」に、顧客管理(Know Your Customer:KYC)システムとして「BankSavior ScoreBoard」を新たに加え、4月から販売を開始したと発表した。

 BankSaviorシリーズは、金融機関おけるAML対策に必要となる機能を提供している、SCSKオリジナルのパッケージ。SCSKが2004年から開発を続けてきたルール判定機能を中核とし、日本の商慣習を反映させたトランザクション(取引)モニタリングシステムの「BankSavior」と、反社会的勢力、経済制裁対象者、各国政府関係者や公的要人(PEPs)など、複数のリストを一括照合するフィルタリングシステム「BankSavior Filter」の2製品に、新たにBankSavior ScoreBoardが加わる。

 BankSavior ScoreBoardは、顧客情報を一元管理し、AMLリスクの格付・スコアリングを行うとともに、継続的な顧客管理を支援する機能を提供する。

 顧客リスク評価機能では、顧客の属性情報や取引情報をもとに、顧客毎のAMLリスクを算出。算出したリスクスコアはBankSaviorへ自動連携され、モニタリングに活用できる。顧客管理機能では、画面からのファイル取り込みなど、データ登録に必要なさまざまなインターフェイスを提供。リスク評価の期日管理やワークフロー機能を提供し、顧客管理業務の事務負荷軽減に寄与する。また、システムの提供に加え、顧客分析やリスク算定ロジックの作成支援など、SCSKがこれまで培ってきたノウハウを活用し、業務面でもサポートする。

 SCSKでは、BankSavior ScoreBoardを導入することで、顧客のリスク評価や継続的な顧客管理業務の負荷を軽減するとともに、BankSaviorやBankSavior Filterとの連携により、リスクベースアプローチが可能になると説明。今後3年間で、30行への販売を目指すとしている。