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日商エレ、マシンデータ分析基盤「Sumo Logic」を販売 顧客のログ分析・管理を支援

 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は10日、米Sumo Logicと、最上位ランクであるGoldパートナーとして代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のクラウド型マシンデータ分析プラットフォーム「Sumo Logic」の販売を開始する。

 Sumo Logicは、クラウド/オンプレミスに構築されたシステムのインフラやアプリケーションなどが生成するログを収集・分析する、SaaS型のマシンデータ分析プラットフォーム。独自機能により、ログ分析にかかわる労力の削減、精度の向上、ログ保存環境のサイロ化などの課題を解決できるという。

 具体的には、2つの特許機能が中心となる。ITシステムでは通常、障害やインシデントが発生すると、数百行の似たようなログが大量に出力されるが、Log Reduce機能により、これを数パターンまで削減可能という。また、ログを過去のある時点のログと比較できるLog Compare機能も特徴で、正常時と異常時のログ比較を行うことにより、その差を調査・分析できるとした。

 最小構成時の想定価格は、Professional版が年間46万6560円から、シングルサインオン連携やセキュリティ分析APPフレームワークなども提供される、上位のEnterprise版が年間77万7600円から。

 日商エレでは、多様なログを分析する必要のあるSIEM(Security Information and Event Management)市場を主な対象とする考えで、まずは金融、製造、流通業といった企業をターゲットとして展開し、その後、さまざまな業種・業態の企業へと販売を広げるとしている。

 また同社は、セキュリティサービスラインアップ「Nissho Cross Platform - Cyber Security」の機能強化を進め、ほかのサービスや取り扱い製品とSumo Logicを連携させることにより、顧客企業のサイバーレジリエンス向上のための支援を、より多角的なアプローチで行えるようになるとしている。