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サイボウズ、米国向けkintoneの運用基盤を米国内のAWS環境へ切り替え

国内向けは従来通り自社基盤で提供

 サイボウズ株式会社は9日、業務アプリ作成クラウド「kintone」のうち、米国向けに提供しているサービスを、Amazon Web Services(AWS)上で構築した環境で提供開始したと発表した。

 サイボウズの連結子会社である米kintone Corporation(サイボウズアメリカ)では、サイボウズのクラウドサービスのうち、kintoneを別ドメイン「kintone.com」で提供している。

 これまでは、こうした米国向けのサービスも日本国内の自社基盤で運用していたが、9月9日以降に試用を開始するユーザーには、米国のAWS上で構築した環境を提供するようになったという。

 米国内のAWS環境からサービスを提供することにより、米国のユーザーのセキュリティニーズを満たしつつ、より高いパフォーマンスを実現できるほか、日本国内向けサービスとは独立してアップデート可能なため、停止時間の削減や迅速なサービスの改善といったメリットも提供できるとのこと。

 さらに、インフラのアーキテクチャを刷新し、クラウドネイティブな開発運用プロセスを確立できることに加え、販売管理システムが日本から独立したことにより、米国市場向けのサブスクリプションモデルやセールス施策を展開しやすくなるとした。

 サイボウズでは、今後の米国向け事業において、AWS基盤のkintoneの提供開始を受け、3年で3倍の売上を目指す考えだ。

 なお、国内向けkintoneを含めた各サービスは、これまで通り、自社基盤にて運用を継続する。