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サイボウズ、米国向けkintoneの運用基盤にAWSを採用へ

 サイボウズ株式会社は26日、米国で展開するクラウドサービス「kintone.com」において、運用基盤にAmazon Web Services(AWS)を採用すると発表した。AWSによるkintone.com運用は、2019年1月ごろの開始を予定する。

 サイボウズでは2011年にクラウド事業を開始して以来、独自のクラウド基盤「cybozu.com」上で展開するさまざまなクラウドサービスを、SaaS形態で提供してきた。

 一方、システム部門でなくとも簡単に業務アプリを作れ、すぐに利用を開始できる業務アプリクラウド「kintone」は、米国などの海外でもその利便性が評価され、国外での展開も本格化するに至っている。

 こうした状況の中でサイボウズでは、2017年9月、現地のデータセンターやオペレーションを求める声が増えてきたことなどを受け、海外でのkintone(=kintone.com)の運用基盤に他社のIaaSを利用すると発表。実際にどのクラウドサービスを採用するかを検討してきた。

海外でのサービス展開が本格化するにつれ、問題が顕在化してきたという(2017年9月の発表資料より)
日本の基盤と切り離すことにより、さまざまなメリットが生まれるとした(同)

 そして、複数のIaaSを検討した結果、

1)生産性の高いマネージドサービスが充実していること
2)エコシステムが拡がっていること
3)エンタープライズへの対応力

を評価して、今回AWSの採用を決めたとのこと。

 サイボウズでは今後は、AWSでのシステム構築運用スキルを持つ人材採用に注力するほか、AWSでのサービス提供開始後は、同じAWSを利用するサービスとの連携など、エコシステムの拡大にも注力するとした。なお、AWSに関する人材採用は主に国内で行う予定。

 また、今回の発表はあくまでも米国向けのkintone.comのみであり、国内向けのサービスについては引き続きcybozu.comを基盤として提供を継続する。