S4E、NTTデータ、さくらインターネットの3者、教育機関向けのWebサイト運営サービス「edumap」を提供

　一般社団法人教育のための科学研究所（以下、S4E）、株式会社NTTデータ、さくらインターネット株式会社の3者は26日、教育機関向けのWebサイト運営サービス「edumap」を8月27日より提供開始すると発表した。全国の保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの教育機関に向けて、S4Eが無料のクラウドサービスとして提供する。

　「edumap」は、学校行事カレンダー、学校ブログ、資料ダウンロードなど、教育機関業務に特化した機能を標準で備え、Webサイトの運営をすぐに開始できるサービス。全国で約5000の教育機関への導入実績があるコンテンツ管理システム（CMS）「NetCommons」を基盤として構築されており、サーバーの準備、ソフトウェアのインストール、日々のメンテナンスやセキュリティ機能といった、教育機関のWebサイトを用意するための数々の作業を、ワンストップサービスとして提供する。

　edumapはスマートフォンからでも管理・更新を行えるので、運営担当者は、修学旅行時など外出先のタイミングでもWebサイトを更新できるほか、セキュリティや災害時の利用も考慮されており、災害発生時にも教育機関関係者・保護者間で情報交換ができる環境を提供するとのこと。

　3者では、今後、1年半で全国5千校、3年後に全国3万校の教育機関での利用を目指して、取り組みを進める考え。なお、edumapのインターネットインフラとしては、さくらインターネットがIaaS型クラウド「さくらのクラウド」を提供する。

　またNTTデータは、edumap上のデータ分析など新たな取り組みを開始するという。具体的には、edumap上に蓄積された情報を分析することで、教育従事者の作業負担軽減につながる情報を各教育機関へ提供可能になるとのこと。

　このほか、edumapの利用者ニーズを収集することで、より情報発信をしやすくなるための分析を行うとともに、近隣の複数教育機関における危険情報やイベント情報などを分析し、これまで単体の教育機関だけでは分からなかった新たな情報価値を生み出すとしている。