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信用保証書の電子交付をかんたん電子契約サービスで実現、保証協会システムセンターで採用

 セイコーソリューションズ株式会社は23日、41の信用保証協会が参加する共同システム(以下、COMMONシステム)の運用管理を担う保証協会システムセンター株式会社が、COMMONシステムに実装予定の信用保証書の電子交付の手続きに、セイコーソリューションズの電子契約サービス「かんたん電子契約」の採用を決定したと発表した。

 信用保証制度は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が保証人となってその融資を受けることを容易にし、中小企業者における資金調達を支援する制度。全国の信用保証協会は、信用保証協会法に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関で、事業者が金融機関から事業資金の融資を受ける際に保証人となることで資金調達を容易にする。

 従来、COMMONシステム参加信用保証協会では、信用保証書を金融機関の本支店に届けるために、専用紙に印刷した信用保証書を届け先ごとに仕分けをし、運搬または郵送しているが、これには金融機関到達までに時間を要することに加え、多くの人手と郵送コストがかかっていた。

 そこで、保証協会システムセンターでは、信用保証書を電子データ化した上で、電子署名とタイムスタンプを付与し信用保証書データの信頼性を担保することで、金融機関に対して電子交付が可能なサービスを実装することを決定。これにより、信用保証協会は、信用保証書の金融機関への到達時間短縮などのサービス向上を図るとともに、業務の自動化、コストならびに郵送時の不達リスクの低減効果も見込まれる。

 セイコーソリューションズのかんたん電子契約は、紙の契約書における署名または押印と同等の法的効力を持つ、電子署名とタイムスタンプを電子的に作成された契約書に付与することで、契約処理の電子化を行うことができるクラウドサービス。セイコーソリューションズでは、電子契約サービスをカスタマイズして保証協会システムセンターに提供するとともに、信用保証業務のペーパーレス化、自動化の検討に協力していくとしている。