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トラスコ中山のプロツール調達支援サービス「MROストッカー」と「SAP Ariba」が連携へ

 トラスコ中山株式会社とSAPジャパン株式会社は23日、トラスコ中山が2020年1月の稼働開始を目指している調達支援サービス「MROストッカー」と、SAPジャパンのクラウド型調達業務支援ソリューション「SAP Ariba」が連携することで合意したと発表した。

 MROストッカーとは、工場内の生産現場や建設現場など、プロツール(工場用副資材)の使用現場に隣接したロケーションに設置される、プロツールの調達サービス。トラスコ中山の資産として、現場でよく使用される間接材を棚に取りそろえておき、ユーザーが使用した分だけの料金を“置き薬”のように請求する。

 また、在庫の補充、請求は販売店経由で行うため、ユーザーは在庫を保有せずに、必要なときに必要な分だけ商品を利用することができるという。将来的には、注文、決済、在庫管理などの作業を、スマートフォンで簡単に行える仕組みや、膨大な顧客データや天候データを分析し、現場に最適化された商材の提供を可能にする予定とした。

 このMROストッカーは、SAP Cloud Platform上で開発され、SAP S/4HANAや、AIや機械学習などのインテリジェントテクノロジーであるSAP Leonardoと連携して、一連の作業のデジタル化を実現するが、さらに今回、SAP Aribaとの連携について合意したことが発表された。

 MROストッカーからピックアップされた資材情報と利用実績がSAP Ariba側に送られ、Ariba Networkを介して、注文から納品まで、一連の作業のデジタル化を行えるという。

 これによってSAP Aribaを利用するユーザーは、MROストッカーでの購買・調達情報を自社の購買システムや会計システムで一元管理できるようになり、蓄積されたデータから最適化された在庫を提案し、需要を予測するとのことだ。