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テプコシステム、企業内にWatsonプラットフォームを構築しAI活用を促進へ

第1弾は会議録作成支援システム

 株式会社テプコシステムズと日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は20日、IBM Watsonを活用したAIプラットフォームを構築し、その第1弾として、会議録作成支援システムを6月から展開すると発表した。

 このAIプラットフォームには、クラウドネイティブの仕組みをオンプレミス環境に適用できる「IBM Cloud Private」を採用。企業内のオンプレミス環境にプライベートクラウド環境を構築し、IBM Watsonを活用したさまざまなAIアプリケーションを展開するAIプラットフォームとして利用することにより、企業内のAI活用を促進するという。

 また今後は、アプリケーションの要件に合わせてハイブリッド/マルチクラウド環境でWatsonサービスを実行することも可能になるとした。

 例えば、定款や契約書など法規対応が必要な文書の作成支援、機器の保守マニュアルや保守履歴の自然言語検索など、オンプレミスのデータを活用したAIアプリケーションはオンプレミスのクラウドネイティブ環境に配置する一方、顧客の問い合わせ対応や顧客の声分析など、迅速に開発・展開したいアプリケーションはクラウド環境に置くといったように、アプリケーションの要件に合わせた環境で稼働させ、これらを統合して運用・管理できるようにする。

 なお今回、最初のAIアプリケーションとして導入される会議録作成支援システムは、IBM Watsonの音声認識機能であるSpeech to Textを利用している。深層学習(ディープラーニング)技術を活用して、音響的な特徴と言語知識から正確にテキストを書き起こす同機能により、会議音声から自動で議事録作成を行えるようになるため、会議後の議事録作成に費やす時間を大幅に短縮し、会議での決定事項にすぐに着手できるようになるとのことだ。