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朝日信用金庫、IBM Watsonで営業店からの事務問い合わせ対応を効率化

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)と朝日信用金庫は11日、日本IBMとローレルバンクマシン株式会社の支援のもと、朝日信用金庫が、IBM Watsonを活用した事務問い合わせ支援システムを構築したと発表した。同システムは7月10日より稼働を開始している。

 今回構築したのは、IBM Watsonを活用し、営業店から本部への事務問い合わせ業務を効率化するシステム。新システムでは、営業店から事務手続きなどに関する電話問い合わせが本部に入った場合、音声認識技術によってPC上へ自動入力された内容を本部の担当者へ提示する。本部の担当者は、回答を探し出すために、チャット形式か検索形式、あるいは両方式を選択してシステムへ問い合わせをかけると、IBM Watsonが質問の意図を理解して、事務規定から膨大なデータを網羅的に探し、回答候補が画面上に提示される。

 なお新システムでは、IBM WatsonのSpeech to Text機能を用いて音声による検索内容の入力を行っているほか、Conversation機能を用いてチャット形式での自然な会話を実施。さらに。Retrieve&Rank機能を用いて、膨大な情報の検索およびランク付けを行っているとのことだ。

 なお朝日信用金庫では、今回の取り組みを契機に、今後、本部・営業店におけるIBM Watson活用分野の拡大を検討する考え。具体的には、営業店端末から職員が直接システムへ問い合わせをかけたり、営業係が外訪先で事務手続きなどを問い合わせしたりできる環境を構築すべく、取り組んでいくとしている。