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アラクサラ、データセンター/放送用ネットワーク向けに最適化したスイッチ2製品を発表

AXscala3930S-32QW(仮称)
AXscala3930S-48X8QW(仮称)

 アラクサラネットワークス株式会社(以下、アラクサラ)は4日、データセンターネットワークや放送用ネットワーク向けに最適化した新シリーズ「AXscala(仮称)シリーズ」として、スパインスイッチ「AXscala3930S-32QW(仮称)」と、リーフスイッチ「AXscala3930S-48X8QW(仮称)」を製品化すると発表した。いずれも、2019年度下期からの出荷を予定している。

 データセンターネットワークや放送用ネットワークでは、広帯域で高いスケーラビリティを要求されるため、フラットな構成のスパイン&リーフアーキテクチャを採用するケースが増えているという。

 アラクサラによれば、従来、サーバーやストレージを収容するリーフスイッチでは10Gigabit Ethernet(GbE)で、リーフスイッチを集約するスパインスイッチでは40GbEで接続されることが一般的だったが、今後はそれぞれ25GbE、100GbEが必要とされてくるとのこと。そこでAXscalaシリーズでは、25GbE、100GbEのポートを高密度で収容可能にしており、データセンターネットワークの高速化に対応できるとしている。

 一方で放送用ネットワークでは、4K/8K放送への対応と同時に設備のIP化が進んでいるため、広帯域なIPネットワークが必要とされているとのこと。アラクサラでは、この領域においてもAXscalaシリーズを用いることで、4K/8K放送に対応した広帯域ネットワークの構築が可能になるとアピールしている。

 今回の新製品のうち、スパインスイッチ向けのAXscala3930S-32QWは、1Uサイズで100GbEポートを最大32ポート、またAXscala3930S-48X8QWは、1Uサイズで25GbEポートを最大48ポート、100GbEポートを最大8ポート収容可能。両製品を用いたスパイン&リーフアーキテクチャ構成において、300ポート以上の10GbE回線をノンブロッキングで収容可能とした。

 価格は、AXscala3930S-32QWが600万円から、AXscala3930S-48X8QWが500万円から。AXscalaシリーズでは、社会インフラなど、高信頼が求められるネットワークに長期間使用されることを想定し、最大8年までのサポートを提供できるとのことだ。

 なおアラクサラでは、6月12日から幕張メッセで開催される展示会「Interop Tokyo 2019」の同社ブースにおいて、両製品の展示を行うとしている。