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デジタルアーツ、機能やライセンス体系を刷新した「FinalCode」Ver.6を発表

 デジタルアーツ株式会社は14日、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」について、機能や価格・ライセンス体系を刷新したFinalCode Ver.6を、6月27日に提供開始すると発表した。

 FinalCodeは、ファイル単位で指定したユーザーやグループのみが閲覧できるように制限できる、ファイル暗号化・追跡ソリューション(ファイル暗号化ソフト)。仮にファイルが流出しても中の情報は漏えいせず、いつでもリモートで権限変更や一括消去ができるため、ファイルが手元を離れた後でも管理し続けられる。

 従来のFinalCode Ver.5では、無償ユーザーの範囲をFinalCodeを利用している「企業・団体外ユーザー」に限定し、「企業・団体内ユーザー」は有償としていたが、FinalCode Ver.6では「企業・団体内の“FinalCodeファイル閲覧ユーザー”」も無償とした。無償対象となるライセンス数は、購入ライセンス数の10倍まで。さらに、購入ライセンス数に応じた価格体系を新たに設け、全社展開を想定されている顧客にボリュームディスカウントを提供する。

 また、FinalCodeの特徴でもある、渡したファイルをあとから消すセキュリティ機能の「削除・不正通知機能オプション」を、標準搭載として無償提供する。この機能により、従来ガバナンスを効かせづらかった社外へ渡したファイルに対しても、万が一漏えいの危険があった場合でもアラートで通知し、リモートで自動削除する。

 さらに、「共有フォルダー自動暗号化機能オプション」も標準搭載し、無償で提供する。FinalCodeがファイルサーバー上の共有フォルダーを常時監視し、フォルダーにファイルが格納された時点で、あらかじめ設定されたテンプレートに基づいてファイルを自動で暗号化するため、ユーザーは特別に意識することなく、ファイルセキュリティ運用が可能となる。

 FinalCode Ver.6の新機能としては、“ファイルを作成した瞬間から守る”「透過暗号化機能」を提供。個人PC端末上でファイルを作成・保存した時点や、ファイルをシステムからダウンロードした時点で自動暗号化することで、利用ユーザーに暗号化を意識させずに利用することが可能になる。

 また、従来クラウドサービスとして提供していたFinalCodeを、「FinalCode@Cloud」と名称を変更。ウェブセキュリティ「i-FILTER@Cloud」、メールセキュリティ「m-FILTER@Cloud」に続く、クラウドサービス「DigitalArts@Cloud」のラインアップへ新たに加え「統合簡易設定画面」と「統合レポート画面」を新機能として標準搭載する。i-FILTER@Cloudやm-FILTER@Cloudと連携して利用する場合、メール送信時に添付ファイルを自動で暗号化し、ファイルへの不正アクセスのファイルログをウェブやメールのインシデントログとともに一元管理できるようになる。