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クラスメソッドがChina Mobile Internationalと提携、中国とAWS東京リージョン間の通信サービスを提供
2019年5月8日 15:28
クラスメソッド株式会社は8日、中国の通信事業者であるChina Mobile International(CMI)と業務提携したと発表した。これに伴いクラスメソッドは、Amazon Web Services(AWS)東京リージョンから中国への、高速かつセキュアな通信を行うネットワーク環境を提供するという。
2018年1月1日、中国国家工業情報化部(MIIT)によって中国におけるインターネットでのビジネスに関する重要な通達が施行され、日本企業がAWS東京リージョンを利用して中国現地法人に情報システムを提供する際のデータ通信には、国際データ通信ライセンスを保有している通信事業者に限定されることになったとのこと。加えて一般のインターネット回線では、日中間の通信速度が遅いこともかねてから懸念されている。
そこでクラスメソッドでは、中国の通信最大手China Mobile Communicationsの100%子会社であるCMIと提携し、ネットワークサービスを提供することにした。日本のクラウドまたはオンプレミスにあるデータをAWS日本リージョンに保管し、CMIの提供するCMIクラウドコネクトを利用して中国全土に接続する仕組みだ。
具体的には、AWS東京リージョンからCMIの東京側接続PoP(Point of Presence)まで、AWS Direct Connectと専用線で接続。同PoPと中国北京側接続PoPの間は専用線(海底ケーブル)で、中国拠点とCMIの中国北京側接続までは中国国内の専用線または閉域網で、それぞれ接続するとした。
なおクラスメソッドは、CMIの通信網を最大限に生かすため、AWSのマネージドサービス「クラスメソッドメンバーズ」を通じて、CMIとの接続において必要なAWS東京リージョンのネットワーク設計および環境構築を提供するとのことだ。