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大分銀行が戦略的IT基盤としてSalesforceを採用、オンラインサービスを強化

 株式会社セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は9日、株式会社大分銀行が、戦略的IT基盤としてSalesforce Community CloudとSalesforce Lightning Platformを採用したと発表した。なお導入にあたっては、株式会社電通国際情報サービス(ISID)が支援を行っている。

 大分銀行では今回、従来は窓口で契約締結を行っていたフリーローンに関して、Community Cloudを利用したWebサイトからの申し込みを可能にし、オンライン上でのプロセスで完結する仕組みも導入した。また、普通預金口座開設の申し込みもWebサイトから可能にすることで、インターネットを通じた取引を好む顧客や、店舗への来店が難しい顧客の利便性向上を目指すとしている。

 さらに、こうしたオンラインサービスの強化に伴い、Salesforce Lightning Platformを用いて顧客管理業務を強化し、今後は、アウトバウンド業務などを通じた、顧客へのサービス提案やフォローなどへの活用を目指すとのこと。

 大分銀行では、こうしたセールスフォースの製品・サービスの採用理由として、システムの拡張が容易で、技術者でなくても業務内容にあわせて柔軟に設定変更が可能なこと、今後さらなる業務の効率化・ペーパーレス化を目指す上で、追加していきたい業務にかかわる機能の多くをSalesforce上で実装可能なことなどを挙げている。

 一方、大分銀行のリテール業務に従事する行員約1300名は、Salesforce Lightning Platform上に構築された「Cloud BankNeo 預り管理」を利用し、顧客から預かった資産状況をリアルタイムで共有して、業務効率化とコスト削減を目指すという。

 なお、この預かり管理システムは、セールスフォースの技術支援のもとで、日本システム技術株式会社(以下、JAST)と同行が共同で開発したもの。企業向けアプリケーションのマーケットプレイス「AppExchange」でも公開・販売開始されており、ほかの地域金融機関でも利用可能とのことだ。