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三井住友海上、セールスフォースのクラウドサービスを導入~強固なB2B2C基盤を構築へ

 株式会社セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は20日、三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)が、セールスフォースのクラウドサービスであるSalesforce Marketing CloudとSalesforce Sales Cloud、Salesforce Community Cloudを導入すると発表した。

 保険サービスは、販売代理店を介してサービス提供を行うため、販売代理店との連携が非常に重要になるが、一方でデジタル化に伴って顧客の情報感度が上がる中で、販売代理店だけでなく、保険会社が顧客とが直接的な接点を持ってサービスを提供することも重要になってきたという。

 そこで三井住友海上は、セールスフォースの保険業界における実績を評価し、同社のクラウドサービスの採用を決定した。

 Marketing Cloudの導入により、LINEやメールなどさまざまなチャネルを通じて、顧客一人ひとりと直接つながることにより、one to oneの顧客対応を実現して、顧客接点のこれまで以上の強化を目指す。例えば、各種保険商品の案内や満期の通知など、顧客それぞれに適したコンテンツを、多様なデジタルチャネルから最適なタイミングで発信できるようになるとのこと。

 さらにSales CloudとCommunity Cloudの導入により、顧客との接点が多い販売代理店とのコミュニケーションのプラットフォームを構築。顧客情報の共有と管理を共同で行い、顧客をより深く理解できるような仕組みを用意する。あわせて、モバイルアプリを提供し、いつでも、どこからでも、どのような端末からでも、顧客情報にアクセス可能にするとした。

 三井住友海上では、これらの仕組みを組み合わせることにより、強固なB2B2Cのビジネスモデルを長期的に構築可能にし、顧客へ提供するサービスの品質と信頼性向上につなげられるとしている。

 なお、Salesforce Marketing Cloudの稼働は4月から開始しており、Sales CloudとCommunity Cloudの稼働は2017年1月を予定しているとのことだ。