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SCSK、クラウドサービス「VMware Cloud on AWS」を提供開始

先行して三井不動産レジデンシャルのクラウド移行PoCを支援

 SCSK株式会社は13日、クラウドサービス「VMware Cloud on AWS」を同日より提供開始すると発表した。

 VMware Cloud on AWSは、Amazon Web Services(AWS)のベアメタルクラウド上にて、VMwareのソフトウェアベースのインフラ環境を利用できるサービス。VMwareで構成されているオンプレミス環境とAWS環境をシームレスに連結し、ワークロードの相互移行や、AWSの先進技術との連携を容易に実現できるという。

 SCSKは、「VMwareソリューションプロバイダ」「VMwareクラウドプロバイダ」の両パートナープログラムにおける最上位パートナーとなっているほか、AWSについても、日本進出当初からのコンサルティングパートナーとして実績を上げているとのことで、多数の移行導入・運用実績を持つ同社が、ユーザー企業のクラウド活用を支援するとアピールしている。

 また、VMware製品の仮想化基盤を利用している自社のクラウドサービス「USiZEシェアードモデル」のグローバルリージョン拡張と、オンプレミス環境からの安全かつ迅速なクラウド移行の実現を目的として、VMware Cloud on AWSの提供を検討し、いち早く技術者育成と体制を準備してきたと説明した。

 なお一般への提供開始に先行して、三井不動産レジデンシャル株式会社におけるオンプレミス環境からVMware Cloud on AWSへの移行に際し、PoC(概念実証)を支援したとのこと。三井不動産レジデンシャルでは2020年度内を目標に、自社システムのオンプレミス撤廃およびクラウド化を推進しており、SCSKはPoCテストの実施と技術支援を行っている。

 PoCはVMware Cloud on AWSの米国(オレゴン)リージョンで実施され、移行時の安全性に問題ないこと、これまでのVMware環境と同等機能を持つこと、一移行先として利用可能であることを確認し、オンプレミス環境からの移行先として十分利用可能であるとの結論に至ったという。

 現在はさらに、日本(東京リージョン)でのPoCを実施しており、2019年中の移行開始が予定されている。